[6] アルバイトの面接を受ける

アルバイト

面接当日、履歴書を持って面接に向かった。
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服装はスーツじゃなくても「舌を出して中指を突き立てなければ、悪い印象は与えないだろう」ということで、持っている数少ないワードローブの中から、目一杯清潔感のあるキレイな服装で挑んだ。
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そもそもスーツは、数年前の断捨離で捨てたんですでに無い。
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自宅を15分ほど早めに出発したので、時間前に着いてしまった。自分は結構心配性なので、こういうとき遅れるのが嫌なんで時間に余裕を持って行動しないと落ち着かないタイプだ。根は真面目なのだ(笑)
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車の中で時間を調整してから、裏口の従業員入り口らしきところから入店した。守衛のチェックがあって名前と来店理由「おっさんのくせにバイトの面接っす、てへへ」を用紙に書き込む。
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そこから裏方のバックヤードの通路を通って部屋へ案内された。通路は狭くて両脇に日用品、食料品の入ったダンボールを載せたカートが所狭しと鎮座している。例えるならディープダンジョンだ。
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それに負けじと多くの従業員も作業をしていた。一人こちらに向かってきた女性が「お疲れ様です」と挨拶をしてきた。
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びくっとしたが自分もとっさに「お、おつかれさまですっ」となんとか答えれた。もう本当に一杯一杯だから(笑)そう、「お疲れ様です」と挨拶しあうこと自体に慣れていないのだ。
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その後も数人と挨拶を交わすという、荒行をやってのけた。
もちろん冷静さを装っているが血圧はマックスだ。
新鮮すぎて、もう気分だけは新卒生だった。
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待合室で数分待っていると、年は40代くらいの女性に面接室へと案内された。ドアをノックして部屋に入る。
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「し、失礼します」
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そこには二人の面接官が椅子に座っていた・・・
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