[61] マスクもティッシュもトイレットペーパーもなかった

アルバイト

昨日の夜はバイトだった。
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ハイリさんにケツを叩かれながらいつも通り売り場に踊り出ると棚のある一角がすっかり抜け落ちていた。
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「こ、これは・・・」
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「ご、ゴクリ・・・」
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ティッシュとトイレットペーパーの棚が空っぽだ。
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自分のバイト先はかなりの巨大施設なので、他の店に比べると圧倒的に在庫数も多くかなりのスペースを取って大量に陳列している。それにも関わらず全く無いとは驚いた。
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昨日ようやく影響の大きさに気付いたのだ。
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あとハイリさんにおもむろにこう言われた。
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ハ 「自分さん、3月2日から学校が休みになるので家庭の事情でもし出勤が難しくなる場合は時間を調整するので言って下さい」
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自 「は、はい・・・」
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「そりゃあんた、あたしゃ独身アルバイトでコロナウイルスがあろうがなかろうがいつも家にいるよ(ちびまる子ちゃん風に)」とは言える訳が無いので「大丈夫です」とだけ答えておいた。こちとら家にいることに関してはそこらの「にわか」とは違うのだ(笑)
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子供や孫がいて学校がいきなり休校になると大変な家庭もあるだろう。会社側からこういう事を尋ねてくれるだけでも助かるよね。有給も自由に取れるしこの会社は結構働きやすいのかもしれない。
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とりあえず家にいよう。

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