一発屋芸人列伝

読書

「一発屋芸人列伝」を読み終えた。
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かつて一世を風靡して、かなりの最大瞬間風速をお茶の間に叩き出したお笑いコンビ「髭男爵」の片割れの山田ルイ53世こと山田順三さんが上梓した一冊で、ヤフーノンフィクション本大賞2018にリストアップされていたのをたまたま見て軽い気持ちで購入した。
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読後の感想は内容うんぬんよりも、とにかく文章が物凄く秀逸でよく練られているな~と思った。もちろん文章の作成には編集者の力もあるだろうけど、それを差っ引いてもこの人は文章を書くのが上手い。
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「荷物の大きい芸人はみっともない。芸人の実力と荷物の大きさは反比例の関係にあるとさえ思っている」

「自ら作った世界記録を、もう一度世界記録で破るくらい難しい」
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といった自らの芸風や状況に苦悩している描写がとても伝わってきた。
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それでも数多の芸人が日の目を見ることなく墓標になるなか、一発、いや0.5発、0.2発でも自分の人生に爪痕を残せるのはすごいことだよね。
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きっと死ぬ間際とかでも、絶頂時の幸福感と恍惚感は忘れることなく残っていて、いい人生だったと心から思えるんじゃないかな。
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個人的に、ムーディ勝山と天津木村の「バスジャック事件」のマウントの取り合いが一番声を出して笑った(笑)
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ルネッサーンス!
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