小説 笑うマトリョーシカ 「笑うマトリョーシカ」を読み終えた。 . . 著者は早見和真さんで「店長がバカすぎて」を読んだことがある。 . . *ネタバレします。読みたくない方は閉じてください。 . . . . . ■ . . 生きる者は必ず死に、出会ったものは離れることが定め . . 当時の大学生の中にはある種の憧れを抱きながら「27歳で... 2024.08.01 小説
小説 マッチング 「マッチング」を読み終えた。 . . 著者は内田英治さんだ。映画監督で脚本家らしくこの人の本は初めてだった。 . . ■ . . アプリの向こうに無数に存在する素性の分からない女達に、なぜ先生は愛を求めたのだろう。私は三年間、先生のそばにずっといて、先生も私のことをとても理解してくれていたはずなのに。 . . この仕事をやっている以上、登録者の個人情... 2024.04.05 小説
小説 東京都同情塔 「東京都同情塔」を読み終えた。 . . 著者は九段理江さんで、先日の芥川賞受賞作だ。面白そうだったので購入。この方の作品は初めてだった。 . *ネタバレします。知りたくない方はページを閉じてください。 . . . . . ■ . . 数学少女はレイプをされて「レイプをされた」と主張したが、彼女をレイプした男と、話を聞いてくれた人々が、それ... 2024.03.13 小説
小説 ともぐい 「ともぐい」を読み終わった。 . . 著者は河﨑秋子さんで、この人の小説は初めてだった。 . *ネタバレします。知りたくない方は閉じて下さい . . . . . ■ . . 熊爪には畜産というのものが分からない。犬のように役立たせるものだ、とは思うが、産まれさせ、こき使い、さらに子を産ませてそれを肉にする、という道理が分からない。その馬を駆り... 2024.02.15 小説
小説 君が手にするはずだった黄金について 「君が手にするはずだった黄金について」を読み終わった。 . . 著者の小川哲さんは直木賞作家だそうだ(知らなかった)本屋をぶらついているときに偶然見つけて購入。この人の本は初めてだった。 . . ■ . . 読書とは本質的に、とても孤独な作業だ。映画や演劇みたいに、誰かと同時に楽しむことができない。最初から最後まで、たった一人で経験する。それに加えて、本は読者にかなり... 2023.11.29 小説