小説

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ともぐい

「ともぐい」を読み終わった。 . . 著者は河﨑秋子さんで、この人の小説は初めてだった。 . *ネタバレします。知りたくない方は閉じて下さい . . . . . ■ . . 熊爪には畜産というのものが分からない。犬のように役立たせるものだ、とは思うが、産まれさせ、こき使い、さらに子を産ませてそれを肉にする、という道理が分からない。その馬を駆り...
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君が手にするはずだった黄金について

「君が手にするはずだった黄金について」を読み終わった。 . . 著者の小川哲さんは直木賞作家だそうだ(知らなかった)本屋をぶらついているときに偶然見つけて購入。この人の本は初めてだった。 . . ■ . . 読書とは本質的に、とても孤独な作業だ。映画や演劇みたいに、誰かと同時に楽しむことができない。最初から最後まで、たった一人で経験する。それに加えて、本は読者にかなり...
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くじ

「くじ」を読み終えた。 . . 以前読んだ「恐怖の正体 トラウマ・恐怖症からホラーまで」に引用されていた本。面白そうだったので購入。 . . シャーリィ・ジャクスン氏の著書は初めてだった。 . . ■ . . およそ、無知なる傍観者は、絵師が絵画の基礎的要素として描く一見ぞんざいな線や殴り書きから、彼の意図をくみとることはできない。数式をあらわす数字...
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歌われなかった海賊へ

「歌われなかった海賊へ」を読み終えた。 . . 「同志少女よ、敵を撃て」の著者でもある逢坂冬馬さんの新作だ。装丁のテイストも似ているね。地元の本屋さんで購入。 . . . ■ . . 1944年、ドイツ。全ての国民には居場所があった。兵士も、労働者も、資本家も、全ての人には帰属すべき場所と思想があった。それは、祖国であり民族共同体であり国民社会であった。全ての少...
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獣の奏者 4完結編

「獣の奏者 4完結編」を読み終えた。 . . 獣の奏者の続きです。 . . ■ . . なんとこの世は広いことか。そして、この広大な世に考え方の違う多くの人がひしめいているのだ。 . . 母と過ごした時間はわずかだったけれど、母が注いでくれた愛情が、思い出のひとつひとつが宝となっていまも心の底を支えている。わたしはこの子にとってそうい...
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