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歌われなかった海賊へ

「歌われなかった海賊へ」を読み終えた。 . . 「同志少女よ、敵を撃て」の著者でもある逢坂冬馬さんの新作だ。装丁のテイストも似ているね。地元の本屋さんで購入。 . . . ■ . . 1944年、ドイツ。全ての国民には居場所があった。兵士も、労働者も、資本家も、全ての人には帰属すべき場所と思想があった。それは、祖国であり民族共同体であり国民社会であった。全ての少...
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獣の奏者 4完結編

「獣の奏者 4完結編」を読み終えた。 . . 獣の奏者の続きです。 . . ■ . . なんとこの世は広いことか。そして、この広大な世に考え方の違う多くの人がひしめいているのだ。 . . 母と過ごした時間はわずかだったけれど、母が注いでくれた愛情が、思い出のひとつひとつが宝となっていまも心の底を支えている。わたしはこの子にとってそうい...
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獣の奏者 3探求編

「獣の奏者 3探求編」を読み終えた。 . . 「獣の奏者 2王獣編」の続きです。 . . ■ . . そう、人の記憶というのは不思議なものだ。つい、一昨日の夕飯のことは思い出せないのに、五つのころに見た夕暮れの風景が心の底にあったりする。 . . 真王が、神々の子孫でないのなら、自分がいることで民が幸せになれるというのは幻想にすぎないのだ。幼...
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獣の奏者 2王獣編

「獣の奏者 2王獣編」を読み終えた。 . . . 「獣の奏者 1闘蛇編」の続きです。 . . ■ . . いつか、リランを見せて驚かそうと思っていたのに。主席で卒舎して褒めてもらおうと思っていたのに。そのとき、わたしを拾い上げて、育ててくださってありがとうと、わたしはあなたに育ててもらって幸せでしたと、言おうと思っていたのに。 . . 教えてい...
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獣の奏者 1闘蛇編

「獣の奏者 1闘蛇編」を読み終えた。 . . 著者は上橋菜穂子さんで、以前「香君」を読んだことがあった。「こちらも面白いよー」と教えていただいたので早速購入。 . . ■ . . もっとつらかったのは、翌朝、針のない蜜蜂が草の上に転がっているのを見たことだった。蜜蜂は人を刺すと死ぬのだと教えられていたけれど、小さな死骸を見た瞬間、それがどういうことなのか初めて心に迫っ...
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