小説 獣の奏者 3探求編 「獣の奏者 3探求編」を読み終えた。 . . 「獣の奏者 2王獣編」の続きです。 . . ■ . . そう、人の記憶というのは不思議なものだ。つい、一昨日の夕飯のことは思い出せないのに、五つのころに見た夕暮れの風景が心の底にあったりする。 . . 真王が、神々の子孫でないのなら、自分がいることで民が幸せになれるというのは幻想にすぎないのだ。幼... 2023.10.11 小説
小説 獣の奏者 2王獣編 「獣の奏者 2王獣編」を読み終えた。 . . . 「獣の奏者 1闘蛇編」の続きです。 . . ■ . . いつか、リランを見せて驚かそうと思っていたのに。主席で卒舎して褒めてもらおうと思っていたのに。そのとき、わたしを拾い上げて、育ててくださってありがとうと、わたしはあなたに育ててもらって幸せでしたと、言おうと思っていたのに。 . . 教えてい... 2023.09.27 小説読書
小説 獣の奏者 1闘蛇編 「獣の奏者 1闘蛇編」を読み終えた。 . . 著者は上橋菜穂子さんで、以前「香君」を読んだことがあった。「こちらも面白いよー」と教えていただいたので早速購入。 . . ■ . . もっとつらかったのは、翌朝、針のない蜜蜂が草の上に転がっているのを見たことだった。蜜蜂は人を刺すと死ぬのだと教えられていたけれど、小さな死骸を見た瞬間、それがどういうことなのか初めて心に迫っ... 2023.09.20 小説
小説 世界でいちばん透き通った物語 「世界でいちばん透き通った物語」を読み終えた。 . . 夏に本屋の一角に設けられる「夏休みは小説を読もう」みたいなコーナーがとても好きだ。小説が読みたくて購入。ジャケ買いと帯買い(笑) . . ■ . . 二人とも本の虫だけれど守備範囲が重ならない。というのは程よい親子関係だった。相手の趣味ではない本を薦め合い、面白さが分からないと文句を言われ解説する、そんな適度な距... 2023.08.23 小説
小説 黄色い家 「黄色い家」を読み終えた。 . . 著者は川上未映子さんで、帯にあった「ノンストップ・ノワール小説」に惹かれて購入(笑)この方の小説は初めてだった。 . . ■ . . わたしは、自分とおなじくらいの年の子たち、それもいくつかのグループや仲間たちが居合わせることで生まれてくる、だるさと警戒感と活きのよさがないまぜになって、全体としては挑戦的な感じでぴりぴりしているこの... 2023.05.18 小説