「娼婦たちは見た」を読み終えた。
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イラク、ネパール、韓国、中国の娼婦たちを取材したノンフィクションで、本屋で平積みにされていたのを見て購入した。
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「売春は世界最古のビジネス」という言葉が有名だけど、紛争地域、戦争状態にあるエリアには必ず生まれるらしい。
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売春をする一番大きな理由はやはり貧困で、ネパールでは親が自分の子供を生理がくると同時に寺院に売って、あとは生涯春を売って過ごす。
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もう一つは、根強いカースト制度だろう。売春カーストに生まれてきたらどうにもならない。特にネパール編は、もう救いようが無い話で読み進めるのがしんどかった。
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中国では黒孩子(ヘイハイズ)と呼ばれる一人っ子政策に背いて子供を持つことで戸籍を持てない子供が1370万人いて、売春が社会の仕組みから弾き出された彼らの受け皿になっているそうだ。そういえば PS4 の「龍が如く6」もヘイハイズの話だった。
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あとインドのデヴァダーシー、ネパールのデウキ、そして日本の巫女と神に奉仕する女性に求められたのは汚れのない処女だということだ。
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キリスト教のカトリック教会の神父ですら長年児童に性虐待を続けてきていて、その事実が分かっていたにも関わらず見て見ぬふりだからな。
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人間の本質なんか、その程度なのかもしれない。
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