キリング・オブ・ケネス・チェンバレン

映画

「キリング・オブ・ケネス・チェンバレン」を見終わった(2020年/アメリカ)
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2011年11月19日午前5時22分。双極性障害(躁うつ病)を患う黒人の元海兵隊員、ケネス・チェンバレンは医療用通報装置を誤作動させてしまう。間もなく白人の警官が到着し、ケネスは緊急事態ではなく間違いだと伝えるが、警官には聞き入れてもらえず(U-NEXTより)
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https://kokc-movie.jp/index.html

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あっという間の80分だった。
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今年見た映画の中で一番時間が過ぎるのが早かったと思う。まるでリビングの重力が弱まったかのような没入感だった。
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まさか人命を救う家庭用の通報装置が、人の命を奪う引き金になるとは。なんて悲劇なんだろう。
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人種に対する偏見、地域に対する思い込み、自らの職業に対する自惚れが最悪の事態を招いてしまう。
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まずね、とにもかくにも(黒人の)人命が軽すぎる。
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日本でこの類の事件が起こる可能性は限りなくゼロだ。複数人でうつ伏せで羽交い締めにした上で、射殺する必要はないだろう。
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そしてもし彼が高級住宅街に住むホワイトなら結末は違っていた。
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一方で現場に向かった警官の中にも、冷静で誠実な人物(ロッシ)がいたのも忘れてはいけないと思う。
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なぜこうなるかは複雑すぎて分からない。
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銃社会であり、格差社会であり、世界一の多民族国家でもある。くわえて警官個人の性格、警察組織の問題でもあるだろう。
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最期にエンドロールから
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警察側は葉物に対抗し致死的な武力を行使したと報告。しかし殺された時ケネスは倒れており警官が上に乗っていた。ケネスの死に関して起訴された者も、有罪となった者もいない。
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大変見応えがありました。一度見てほしいな。

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