うちの子が結婚しないので

小説

「うちの子が結婚しないので」を読み終えた。
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中身はタイトルの通り、20代後半の一人娘を持つ親が我が子をなんとか結婚させようと「親婚活」に出かけて、子供の代わりにお見合いをして結婚相手を探すというお話だ。
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*ここから先はネタバレになるので、未読の方はスルーしてください
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もちろん世の中には一人でいるのが好きな人間もいる。自分自身がそうだから、その気持ちはよく分かる。だが、その反面、一年365日ずっと一人で平気かというと、答えは否だ。寂しくてたまらないときがある。誰だってそういうものだろう。
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早い話が、男というものは大抵、顔が可愛くて甘え上手な女性が好きなのだ。ただそれだけのことだ。仕事ができるとか、深い思いやりがあるとか、情緒豊かだとか、芸術に深い造詣があるとか、そんなことは取るに足らない些細なことであって、とにもかくにも目の大きい女が上目遣いでボクをじっと見つめてくれる、そのことに無上の喜びを感じる生き物らしい。
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「十対十だったんだけどさ、すごい美人が一人いたわけよ。男どもは全員その美人に夢中になっちゃってさ、ああいうひと、ほんと迷惑なんだよね。」
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あと主人公のダンナがお見合い相手の息子に「無人島で一人きりの生活をすることになりました。さて、あなたはどんな本を持っていきますか?」とドヤ顔で尋ねたところは引いたわ(笑)
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垣谷美雨さんの小説は「ニュータウンは黄昏れて」や「あなたの人生、片付けます」などを読んだことがあって、ゲラゲラとはいかないけどクスクス笑える文章が読んでいて楽しい。
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あとこの著者の小説は「不安」をテーマにしたものが多いと思う。
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そこからしっちゃかめっちゃか展開していくところが好きだ。
「やるべきことを淡々とこなしていこう」・・・いい言葉だ。
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