プロジェクト・ヘイル・メアリー(上)を読み終えた。
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著者のアンディー・ウィアー氏は素粒子物理学者で、映画「オデッセイ」の原作者だそうだ。自分にとっては初めてのSF小説だった。
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子どもにとって人間の苦しみは抽象的概念としてしかとらえられないことが多い。しかし、動物の苦しみとなると事情は全くちがう。
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どれくらい時間がかかったのか、ぼくには見当もつかない。というか、ぼくにとってどれくらい時間が経過したのか見当がつかない。光速に近い速度で移動していると、人は時間の遅れを経験することになる。ぼくが地球を出発してから経験した時間よりも長い時間が地球上では経過しているのだ。相対性理論は奇妙なものだ。
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「1970年代のテクノロジーで火星に行くということは、ホーマン遷移軌道を使うということ、それはつまりクルーが8ヵ月以上、船内ですごさなければならないことを意味しているわけ。そこでソ連は何人かの人間を狭苦しい孤立した環境に置くとどうなるか実験をした。71日後、中にいる男たちは毎日、殴り合いのけんかをするようになった。そして94日目、実験は中止された。被験者のひとりがガラスの破片でほかの被験者を刺し殺そうとしたからよ」
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以上引用です
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感想は・・・SF小説だ!(笑)
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読んだことがないジャンルで新鮮だった。
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著者は素粒子物理学者だけあって、科学や物理、素粒子などの本物の知識に裏付けされたであろう描写がひょうひょうと出てくる。
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決して「うちゅうにいって、タコせいじんにあって、おはなしをしてなかよくなりました」みたいな感じでは進まない(笑)
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自分は知識がなくて、どれだけ文字を読み返しても頭の中で絵が浮かべれない箇所が悲しかった。そこら辺はあまり深く考えずにスルーして読むのがいいのかなと。あとで映像で補完するとかね。
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ちなみにヘイル・メアリーとはラテン語でアヴェ・マリアだそうだ。そしてアメリカンフットボールの試合終盤に一発逆転で投げる神頼みのロングパスを「ヘイル・メアリー・パス」と呼ぶらしい。
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上下巻あるのでまだなんとも言えない。
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とにかくスケールが大きい物語だ。
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これから下巻を読もうと思います、はー
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