アルバイトに行くとお客さんに呼び止められた。
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「ちょっと手伝ってくれませんか?」
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見たところ年配のおじさんで、空のカートを数台引っ張っている。中にはキャベツや玉ねぎ、肉など大量の食材が入っている。
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客「今から炊き出しに行くんですよ」
自「そ、そうでしたか・・」
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予想通りだった。今から数人で被災地へ向かうそうだ。
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幸運なことにこの店舗は大きな損傷も免れ、ちょうど買い出しに適した位置にあるんだろう。前日にも、東京から来たボランティアの方が炊き出しに行くと大量の商品を買っていかれた。
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客「強盗が入ったみたいになっちゃったね、はっはっはっ」
自「は、はは・・」
*棚が丸ごと空っぽになったので
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そんなユーモアも忘れない(笑)
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どちらのグループにも共通しているのは、行動を起こすのは被災状況がある程度分かってから、そして買い物には閉店間際にくるところだ。
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つまるところ、実際の経験を積んでいるので、単なる自慰行為にならない術を理解しているのだ。
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素人が思いつきで出来る行動ではないだろう。
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地味な活動はメディアに取り上げられることも少ないけれど、こうやって支援してくれている人はたくさんいる。
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ありがとうという気持ちと同時に頭が下がる思いだった。
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自分はカートに詰め込むのを手伝うくらいしかできなかったけどね。
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そんなお話でした。
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