1ミリの後悔もない、はずがない

小説

「1ミリの後悔もない、はずがない」を読み終えた。
(I have no regrets whatsoever. That cannot be true.)
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著者は「一木けい」さんという方で、この作者の本は一度も読んだことがなく名前も初めて見た。
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今の流行りなのか分からないが、この小説も章ごとに分かれていて読み進めていくにつれて章ごとに描かれている人物がだんだんと複雑に絡み合って行く。いわゆるゲームの「街」や「428」方式だ。
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*ここから先はネタバレになるので、未読の方はスルーしてください。
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腹肉がうっとうしい憂鬱や、洗濯機におむつを入れたまま回してしまった憂鬱、女として扱われない憂鬱。憂鬱は消えることなく、薄まったり濃くなったり、別のものと入れ替わったりを繰り返し、常に層になって重なりあう。
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私がセックスをしたのは七年前。夫だけがセックスのある生活を続けている。
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あの、暗黒の中高時代SNSがなくて良かった。心底そう思う。トラブルに巻き込まれた自信も起こした自信も両方ある。けれど結局、主婦だって足跡や未読既読で悩む。私たちは一生めんどくさい。
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絶望には二種類ある。何かを失う絶望と、何かを得られない絶望。私の絶望はいつも後者で、手に入らないものを渇望するのは、本当に屈辱的なことだと思った。
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ライオンの鋭い牙で切り裂かれているあいだ苦しまずにすむように、シマウマは音や匂いや痛みに関するすべての感覚を鈍らせているのです。
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*以上引用です
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登場人物の視点と話の内容が、章の中でも前後めまぐるしく変わりながらストーリーが進んでいくので、できるだけ一気に読んだほうがいいと思う。少し間をおいただけでも分からなくなって「誰だっけ?」と前のページを遡るはめになる(小説あるある)
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あとかなり官能的な描写もあって文章だけで勃起した。それでけ文字ジェニックな文章だということだ(笑)
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帯には「椎名林檎さん絶賛!」とあるが、自分は正直そこまで好きじゃなかったかな・・・もちろん好みがあるので興味のある人はどうぞ。
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全部で220ページほどなんでサクっと読めると思います。なんとなく映画化やテレビドラマ化されそうな気はする、うん。
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