「上級国民／下級国民」を読み終えた。
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橘さんの新作本。この本で一番伝えたいことは「世界中でマジョリティ（主流派）の分断が進んでいる」ということだろう。
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貧困を解消するために最低賃金を引き上げると、経験のない若者を高い賃金で雇わなければならなくなるため若者の雇用にはマイナスの効果を及ぼす。
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日本のサラリーマンは世界（主要先進国）で一番仕事が嫌いで会社を憎んでいるが、世界で一番長時間労働しており、それにもかかわらず世界で一番労働生産性が低い。
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男は「（お金を）持てる = モテる」と「持てない = モテない」が一致しますが、女の場合は社会的、経済的な成功とモテることには関係がありません。「バリキャリでももてるし、ニートでももてる」ということです。
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知識社会とは定義上、高い知能を持つものが高い優位性を持つ社会です。知識社会における経済格差とは「知能の格差」の別の名前でしかありません。
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以上引用です
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先進国で正社員と非正規社員の差別が一番ない国はオランダらしい。法整備がされていて「パート」は勤務時間が短いという以外「フルタイム」と何の違いもなく、従業員から労働時間の調整があれば使用者は原則として受け入れなければならないそうだ。
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さすが大麻や売春が合法なネオリベ国だ。
日本も自分がアルバイトしている間にそうなればいいのに（笑）
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ベーシックインカムに関しては、もし導入されれば仕事などせずに海外の貧しい女性に「日本人」の子供をたくさん産ませて楽に暮らそうと考える人が出てくるので現実的ではないと言っている。
制度の抜け穴を付いてフリーライドしてくる輩は必ず出てくる。
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アファーマティブアクションの弊害（本当の実力を疑問視される）は以前に本で読んだことがあった。黒人は医学大学に白人やアジア系の人よりも低い点数で合格できるので、今では黒人の患者ですら黒人の医師をさけるそうだ。これはクォーター制にも少し似ているかなと思った。
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「非モテ」のインセル、「モテ」のチャド、魅力的な女性の「ステイシー」の話も面白かった。この本で引用されている「エロティックキャピタル」、「Zero to One 」は読んだ事があった。どちらも面白いので興味のある方はどうぞ。
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全体的に以前のものと内容がだぶっているところもあるので、知っているところは読み飛ばしてもいいと思う。それでもとても読み応えがあるので読んでおいて損はないと思います。値段以上の価値がある本。
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