「ファイア・ドーム (上)」を読み終えた。
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辻村先生の新作。
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報道協定とは、誘拐事件や立てこもりといった人質事件などの際、被害者や人質の身の安全を最優先するために警察がマスコミに報道を自粛することを求める協定だ。この協定が結ばれている間、マスコミは事件に関する報道を一切控えるが、その代わりに警察は事件に関する情報を平時より迅速に報道機関に公表、共有するとされている。
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こうした噂が立った背景については、記事の中でこう分析されていた。「悪意を持った特定の誰かが流したものではなく、地方社会の中でどこからともなく自然発生したもの」と。
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噂が広まるその過程には明確な「悪意」と呼べるものがない。だからこそ、質が悪い。透真の父が週刊誌を買ってきたのはなぜなのか。自分でたまたま記事を見つけたとは思えない。友人か職場の誰かに聞いたに違いない。あの噂について被害者の父親のインタビューが出ているらしい。そして、自分もその噂を言い立てていた一人だという自覚もなく、ああ、噂はデマだったのか、と記事を読んでただおしまいになる。噂を広めた責任を取ることも、罪悪感を持つこともなく。悪意ではない。そこにはただ、信じられないほどの軽薄さがあるだけだ。
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「現職の教師です。怒りに震えています。私や、私の学校であればこんなことはまず考えられない。常識を疑います。たとえどんな理由で用事があろうと一番大切なのは子供のはず。この女性教師にも、それを庇った学校の態度にも不信感しかありません。皆さん、現場がこんな人たちばかりだと思わないでください」
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付き合いの長い美冬を心配する気持ちは、おそらく本心だ。だけど、それでも、仲間内でしゃべってしまう。あの事件の関係者が自分の知り合いで、親しい、ということを平気でしゃべってしまう。自分は、知っている、というその優越感を隠しておけない。
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その女性が職場を後にした時のことを、ある人は「楽しそうだった」と言い、ある人は「不安そうだった」と言う。「期待に満ちた目でうきうきしていた」と言う人もいれば、「心細そうで、どうして上司は彼女を一人で行かせるのだろう」と思ったと言った人もいる。
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以上引用です
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上下巻ハードカバーの大作。
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いいところで終わるな~、くーっ
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下巻をおくれ!(笑)
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