小説 三千円の使い方 「三千円の使い方」を読み終えた。 . . 著者は原田ひ香さんという方で、この人の本は初めてだった。 . . ■ . . あの世に持って行けないから使いましょう、というのと、お金がどれだけあっても不安だから節約しなくちゃ、という相反した言葉が同じ口から出てくるのが老人というものだ。 . . 「あの日、ちっちゃいもみじみたいな手をしてた子がさ、こんなブランコに一人で... 2021.10.26 小説読書
小説 テスカトリポカ 「テスカトリポカ」を読み終えた。 . . 著者は佐藤究(きわむ)さんという方でこの人の本は初めてだ。直木賞受賞作ということで読んでみたかった。 . . ■ . . その空虚さこそ、彼女自身が望んだものだった。だが、人はみずから望んだものに傷つけられる。 . . コカインの密輸量は変わらない。もう一つ変わらないのは、アメリカ合衆国がその最大のマーケットであると... 2021.08.10 小説読書
小説 スター 「スター」を読み終えた。 . . 朝井リョウさんの10周年記念作品の一つ、スターを読んだ。 . . シッピングカートに入れたまま中々読めていなかった本でようやく購入して読めた。もう一つの「正欲」は以前に読んでいる。 . . ■ . . 幼少期に抱いていた興味関心から遠く離れた領域で日々の仕事をこなしている同級生を見ていると、かつて好きだったものをその... 2021.07.13 小説読書
小説 小説8050 「小説8050」を読み終えた。 . . 林真理子さんの新刊で週刊新潮で連載されていたものらしい。林さんの作品を読むのはこれが初めてだった。 . . ■ . . 「お前の育て方がいけないんだ。まともな人間に育てられなかったお前がいけない」と怒鳴ったことは、今では悔いている。 . . 今、引きこもり支援は、確かにビジネス化してシステマティックになっている。引きこ... 2021.06.17 小説読書
小説 お探し物は図書室まで 「お探し物は図書室まで」を読み終えた。 . . 本屋大賞で知った本。著者は青山美智子さんという方で、著者の作品は今まで一度も読んだことが無い。恥ずかしながら名前も知らなかった・・ . . ■ . . 私は今まで、自分をなんて粗末にしてきたんだろう。口に入れるものや身の回りのものをていねいに扱わないって、自分を雑にするってことだ。 . . ... 2021.06.10 小説読書