パチンコ滅亡論

読書

「パチンコ滅亡論」を読み終えた。
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著者は大崎一万発さんとヒロシヤングさんで、パチンコ雑誌の編集長などをしていてこの業界ではかなり有名な方らしい。自分は知らなかった。いわゆるザブカル本で、アマゾンで見つけて面白そうだったので購入した。
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パチンコ業界の売り上げは2005年の34兆8,000億円をピークに、現在は20兆円を割っている。パチンコにおける売上げとは貸玉料金のみで換金した金額を差し引いていない(カジノは差し引いた金額)
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遊技人口も90年代の3,000万人をピークに2017年には1,000万人を割り込んで規模はおよそ3分の1に縮小した。しかし売上金額は3分の1になっていないので一人当たりの負け額が増えたことになる。
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打ち手の総数が減ってるのに、理屈を分かっているヤツが増えてるから厳しくなって当たり前である。
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「店やメーカーから流れるお金の方向がチラシからSNSになって、さらには雑誌やライターにも流れるようになった。でも、それがいつのまにかユーチューバーにバトンタッチされてたわけだから」
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[安心アドバイザー制度] 遊技客に対して依存問題への適切な対応ができる担当者を各店舗に配置するというもの。
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貯玉補償基金に加盟しているパチンコ店であれば万が一倒産しても、100万円相当までの貯玉は保証される。ただし特殊景品には交換できない。
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「パチンコって多くの人は勝てないわけ。でも勝てるかもって思わせて遊ばせてお金を使わせなきゃいけない。キャバクラも一緒でやれるかもと思って行くけどやれない。全くやれないことはないけども、そう簡単にはいかない」
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「理屈が分かると打つ人がいなくなるんじゃないかという心配がパチンコ業界にはものすごくある。でも結局は「分かっちゃいるけど・・・」になるのが博打打ちのサガ。我々がいい例ですけど、負けると分かって台に金をツッコむ。理屈が分かった上でお金を使えるようになればウィンウィンというかね」
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2022年度から、保健体育の時間に「ギャンブルに関するリスク教育」が入るようになる。
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以上引用です
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感想は・・・もう未知の世界だなと。
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パチンコ業界は政治や警察、メーカー、ホールと複雑に絡み合っていて、その変遷とこれからの未来が真面目に面白く書かれている。著者のパチンコ愛をすごく感じた。
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とにかく時代の移り変わるスピードの速さがよく分かる。
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自分も学生時代にパチスロはやったことがあるがもう数十年やっていない。今のインターネット時代はパチンコをしながらもスマホを見ている人が多く、エンタメの主従関係がすでに逆転しているそうだ。
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独身の人生設計 [ギャンブル編]
全国各地に公営ギャンブルが跋扈して、320万人のギャンブル依存症患者がいる日本で普通の人がおそらく一番人生を踏み外す可能性が高いものの一つがパチンコだろう。 . 国民の三大義務ではない「飲む、打つ、買う」の「打つ」の部分だ(笑) . ■ . 1) パチンコ 学生の時に友達と一緒に、社会勉強という大義名分と若さゆえの好奇心から何度か行ったことがある。今のようにインターネット...

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この業界にもインターネット、ユーチューブの大きなパラダイムシフトがやってきて、今まで食えてた人が食えなくなってきている。まさにダーウィンの進化論で「変わるか死ぬか」だ。
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第7章の「ホールの個性とパチンコの未来」が特に興味深い。来年からはホール全体が禁煙になるらしい。あと将来的には不正行為や釘の調整をできないようにするために、パチンコ玉や釘がスレンレス製に変わるそうだ。あとスロットも完全にメダルレスになる。
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死ぬまでにもう一度行ってみたい(笑)
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「なぜ韓国は、パチンコを全廃できたのか」「僕らはそれに抵抗できない 」「リスク」「運と実力の間」あたりを読んでおくとより一層面白く読めると思います。

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