損する結婚、儲かる離婚を読み終えた。
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帯に「婚姻届けに判を押すのは、借金の連帯保証人になるより恐ろしい」とおどろおどろしい文章が踊っているところからも分かるように、現代の結婚と離婚を法的な制度からどういうルールで成り立っているのかをただ淡々とドライに説明している。
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読後はかすかな夢や希望すらも打ち砕かれて、ペンペン草すらも残っていない核戦争後の世界に放り込まれるくらいの内容なので未婚の人は読まないほうがいいかもしれない(笑)
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夫婦間でより稼いでいるほうが、そうでない方に毎月一定の金額を支払う義務があるのだ。これを婚姻費用、略してコンピと呼んでいる。
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結婚という金融商品は、毎月婚姻費用というクーポンが貰えて離婚成立時(満期)には財産の半分が手に入る債権そのもなのだ。この言わば「結婚債権」の価値は次の式から計算できる。
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結婚債権の価値 = 離婚成立までの婚姻費用の総額 + 離婚時の財産分与額 + 慰謝料
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結婚というのは婚姻届に判を押した瞬間から、所得の多い方が所得の低い方へお互いが使える金額が同じくらいになるように金銭を支払い続ける義務が発生する契約である。
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法規制の存在しない自由な恋愛市場では、男の下の7割が誰ともつきあえない。つまり結婚制度とは男性の下から6~7割程度のための法制度である。
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結婚制度の根本的におかしなところは「内助の功」という理屈だろう。
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男女の経済的な平等が進めば、離婚が増えたり結婚せずに子供を生む女性が増えるのも必然である。これは、女性の選択肢が増えるという点で、必ずしも悪いことでなはくむしろ社会が豊かになったことの表れだ。
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*以上引用、自分用のメモです
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離婚の理由が浮気や暴力で、よく「慰謝料よこせ」なんて話があるけどその慰謝料の部分は最大でも100万円くらいで、本当に怖いのはどれだけの期間続くか分からない婚姻費用なんだよね。恐ろしすぎるわ(笑)
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芸能人やスポーツ選手などがキャリアの頂点で結婚するのは、離婚時の財産分与は結婚後に稼いだ財産にのみ関係するからで、とても理にかなっているということがよく分かる。
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別に「今が一番売れているから、旬だから」というだけじゃく、所得の頂点である可能性が高いんだよね。
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自分は一度も結婚したこともないし、もちろん離婚の経験もない。
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未婚の自分がこういう事を言っても説得力がないんだけど結婚は損得でするもんじゃないんだろうな。若さゆえの勢いなんかあってもいいんじゃないっすかね。シャー大佐の「坊やだからさ」が聞こえてくる(笑)
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