「アパレルサバイバル」を読み終えた。
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アパレルに関する本は何冊か読んだことがあって、基本的な事や商習慣は知っているつもりだったがこの本を読むと自分は何も知らないという事がよく分かる。最新のアパレル事情に書かれた良書だと思う。
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これからファッションマーケットで起こるのは「さらなる低価格化(ウルトラファスト)」と「デジタルコマース化」だそうだ。
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オンラインでのウルトラファスト化を牽引するのは、エイソス、boohoo、Missguided の3つのオンラインブランド。
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オフプライスストアとはデザイナーブランドやナショナルブランドを常時、定価販売価格の30~80%オフで販売しているチェーンストア。
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クリック&コレクトとはオンラインで購入した商品を、宅配ではなく顧客の都合の良い店舗で受け取ること。
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ファストファッションがトレンドファッションの低価格化と、欲しいと思ったものをいち早くつくり届けるしくみを提供すればするほど、トレンドファッションの陳腐化は加速する。
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ロコンドは返品率を下げる努力はしているものの、直近でも26%の商品が返品されている。
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アマゾン・ブックスは店内在庫検索(スキャンバイ)を、ナイキは在庫検索と試し履き予約を、ZARAはフィッティングルームでの試着予約を顧客のスマホとつなげている。
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「売ることを前提に買うものを選ぶ」という消費行動が一般化すると、その売買差額がレンタル料的な意味合いを持ってくる。
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リネットは店舗を持たず工場とユーザーを直接つないでコストを抑え、その分を宅配サービスと品質向上に向けているクリーニングサービスのプラットフォーム。
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*以上引用、自分用のメモです
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衣類に限らず、オフラインでのショッピングでストレスなのは
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実店舗まで移動する(時間がかかる)
店内で目的の品物を見つける(在庫、サイズ、色があるか分からない)
レジに並んで会計をする(待たされる)
買った物を持って帰る(時間がかかる、重たい)
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だと思う。
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送料がかかるのがイヤならネットで注文して、近くの店舗やコンビニで受けとるだでもかなり時間を短縮できる。自分は店内で欲しいモノを探すのがイヤなんで、このサービスを無印でよく使っている。
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アマゾンやニトリ、無印良品なんかはネットでリアルタイムに在庫数まで分かるから、買い物がよりユーザー主体になって便利だなと思う。
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今は自宅のクローゼットの中身をデジタル化して、スマホひとつで自分のワードローブが全て分かるようにできるそうだ。その中のタグ付けしたものから、毎日のコーディネートをAIが支援してくれたり、オススメのコーデをプッシュしてくれて、気に入ればそのまま購入もできるらしい。
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今は wear, IQON, stitch fix, air closet, SENSY CLOSET, XZ などのサービスがしのぎを削っているようで、自分は air closet しか知らなかった。
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こういうサービスがどれだけ便利になっても、結局は「本当に着る服だけ持つ(着ない服は持たない)」が一番トップにくると思うけどね。
少し前の本だけど「誰がアパレルを殺すのか」と一緒に読めば、よりアパレル業界に関する理解が深まると思います。
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