ハイリさんは20代前半の若手の女性社員で、今まではチワワさんの下でずっと仕事をしていた人だ。チワワさんが先日異動になってからは新しく入ってきた副リーダーから指示を仰いでいるようだ。
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自分もハイリさんとは週に何度か同じシフトになることがあって、その場合は彼女から指示を受けて作業をすることになる。
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*下のリンクを見ると、よりおもしろおかしく読めると思います。
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ハ 「自分さん、この商品を返品するので数を数えてください」
自 「は、はい」
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面倒くさい
面倒くさい
面倒くさい
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はっきりいって面倒くさいが、悲しいかな下流アルバイトは言われたことをただただ時間が来るまでこなすしかないのだ。
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本当は時間をたっぷり使って番長皿屋敷よろしくゆっくりとカウントしたいところだが、なぜかハイリさんが秘密警察かの如く横に立っていてそうは問屋が卸さないようだ。
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無言の「あんた、はやく数えなさいよ」オーラを静かに放っている。
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無いやる気をなんとか絞り出して見ると全部で24個入りの箱が16箱あって、その中に入っている商品の数が知りたいらしい。
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封が開いている箱は4箱だけだったんで、まずその4箱を見てみる。というかこれ全然売れてねーじゃねーかと内心突っ込みながら、24個に足りてない個数を数えていくと全部で32個だった。
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つまり 24 x 16 - 32 = 352 個だ
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自 「352個です・・・」
ハ 「計算はやいんですけど!きゃはははっ!」
自 「は、はは・・・・・」
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普通のトーンで普通に答えたのに、なぜか分からないが爆笑された。通路には結構人もいて自然と公開羞恥プレイとあいなった(笑)ほんと恥ずかしかったわ。
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あとバックルームで一緒に作業をしていたときに、いきなり
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ハ 「自分さん、肌白いですよね?」
自 「(!?)・・・・・」
ハ 「来たときから思ってました、ふふふっ」
自 「は、はは・・・そうっすかね」
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表情をちらっと見ると完全に半笑いだ。「そりゃあんた、あたしゃインドアスペシャリストだよ」(ちびまる子ちゃん風に)とは言える訳がない。
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前者はまだいいとしても、後者は今の時代逆の立場だったらアウトなんじゃないのか(笑)(こんなことでとやかく言う気は全くないが)あと言われたほうが不快に感じたかどうかもあるだろうけど。
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ハイリさんはなんだか変わってしまったようだ。
思い当たる点はひとつしかない、そう・・・
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チワワさんがいなくなったからだ。
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直属の鬼軍曹がいなくなって、開放感に満ち満ちあふれた表情で底辺労働者をおちょくって春の到来を謳歌しているのだ(笑)
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チワワさん!いまこそ怒りの鉄槌、いや分厚い作業引き継ぎ書を!
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