ストーカーとの700日戦争

読書

「ストーカーとの700日戦争」を読み終えた。
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ヤフーパートナーで知り合った交際相手に、著者からSNSのメッセンジャーで送信した別れ話のもつれから相手がストーカー化したノンフィクションのお話。
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脅迫罪で事件化したところで大した刑はつかないのだろう。調べてみたら二年以下の懲役。ストーカー規制法違反だったら一年以下の懲役だから、刑期に限って比べれば脅迫罪のほうが重いのだ。
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ストーカー事件の場合、相手が改心する保証はないし仮に改心したとして、それが被害者側に知らされるわけでもない。DV事件もそうだろう。今後半永久的に身の回りを警戒し家の場所がばれないように気を配って生きていかねばならないのだ。
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「残念ながらこの示談は抑止力になっていないのが現状だと思います。ま、ホントにお金のない人が一番強いといわれています。違約金請求をしても、金はないからと開き直られてしまう。法的な措置として裁判をして勝訴判決はもらえるかもしれない。ただし紙切れがもらえるだけにはなりますね」
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カウンセラーに相談することは、ストーカー被害に遭ったものがとることができる数少ない選択肢の一つだ。
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2017年4月から12月までに警察が精神科医による治療などを勧めた件数は522件。そのうち7割が拒否。同意した162人のうち受診に至ったのは108人で勧めた件数全体の20.7%にすぎない。
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以上引用です。
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感想は、読み進めているうちにモヤモヤが大きくなる。
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特にストーカーの相手が拘留されて釈放されてからの対応がどうも共感できなかった。ヤフーパートナーのアカウントを削除し忘れてたり、LINEのアカウントもそのままでまた相手と連絡を取り合ったり、挙句の果てには相手が接近したときに備えて合気道を習い始めるとか。
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SNSなんかやって連絡を取り合ってる場合じゃない(と思う)
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ストーカーが一番悪いし、著者が被害者で大変な苦痛と不安に苛まれているのは分かるが、少し脇が甘いところもあるかなと感じてしまう。そうすれば300日くらいで戦争を終結できたかもしれない。
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あとこのストーカーは自分の主張を絶対に曲げない性格で、都合の悪い事は無視して動物虐待をほのめかしたりしている危ないヤツだ。
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ストーカー被害に遭いやすい人は「母性的であり同情や共感をしやすく責任感が強い」いわゆるいい人なのだそうだ。著者は幼いころから両親に狭い価値観からはみでる事をすればなじられて、成人後も過干渉に悩まされてきたそうだ。そういう背景も多少は関係がありそうだ。
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ちなみに、途中に著者の友人らしい高野秀行さんの名前が出てくる。この人の本も何冊か読んだが本当に面白いです。
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