「家族を想うとき」を見た(U-NEXTで550円)
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舞台はイギリスのニューカッスル。ターナー家の父リッキーはフランチャイズの宅配ドライバーとして独立。母のアビーはパートタイムの介護福祉士として1日中働いている。家族を幸せにするはずの仕事が家族との時間を奪っていき、高校生の長男セブと小学生の娘のライザ・ジェーンは寂しい想いを募らせてゆく。(公式サイトより)
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映画『家族を想うとき』公式サイト
『わたしは、ダニエル・ブレイク』ケン・ローチ監督最新作。第72回カンヌ国際映画祭 コンペティション部門 正式出品。12/13(金)ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国順次公開
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感想は・・・しっかりと残酷なリアルを描ききっている。
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舞台はイギリス、両親の仕事はギグワーク・・・。そこで最初の15分くらい見たところですぐに以前読んだこの本を思い出した。
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アマゾンの倉庫で絶望し、ウーバーの車で発狂した
「アマゾンの倉庫で絶望し、ウーバーの車で発狂した」を読み終えた。
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著者はイギリスのジャーナリストで、自らが実際にイギリス国内でアマゾンの倉庫、訪問介護、コールセンター、ウーバーのタクシーで就労して働いた体験を赤裸々に描いた本。
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生身の人間のマネージャーはいないと表現したほうが妥当かもしれない。代わりに従業員は、自宅監禁の罪を言い渡された犯罪者のごとく、...
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この本が原作じゃないのか?
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公式サイトを見ると脚本家は別にいるようだが、おそらくギグワークはイギリスでかなり社会問題化しているんだろう。自分にはこの本の実写版としか思えなかった。
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特に印象的だったのは、息子のセブが警察に捕まって父親が駆けつけたときに、取り調べ室の警察官がセブに声をかけるシーンだ。あとはアビーが病院で電話越しにマロニーに切れるところに胸が熱くなった。
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なんといってもラストが衝撃的だ。
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現実から目を背けることなくとても丁寧に作られている。アルバイト、パート、ギグワークで働いている人はぜひ見て欲しい。
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ちなみに原題は Sorry, we missed you (不在通知表に書いてある言葉)で最初この原題で検索しても出てこなくて危うく見過ごすところだった、あぶない!(笑)
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