ワース 命の値段

映画

「ワース 命の値段」を見終わった(2019年/アメリカ)
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2001年9月11日、アメリカで同時多発テロが発生し、政府は被害者と遺族を救済するための補償基金プログラムを立ち上げる。プログラムを束ねる弁護士・ファインバーグは、独自の計算式に則って補償金額を算出しようとするが、さまざまな矛盾に直面する。
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映画『ワース 命の値段』公式サイト
2月23(木・祝)公開!『ワース 命の値段』公式サイト。9.11テロの被害者遺族7,000人に補償金を分配した弁護士たちがいた。究極の難題「”命の値段“をどうやって算出するのか?」に挑んだ感動の実話。

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この映画は事実に基づいて作られたそうだ。
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人の命はいくらだろう?

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まるでマイケル・サンデルの講義のようだけれど、冒頭の授業のシーンで主人公のケン・ファインバーグが「我々が行うのは哲学ではなく経済学だ」というセリフがある。
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実力も運のうち 能力主義は正義か?
「実力も運のうち 能力主義は正義か?」を読み終えた。 . . マイケル・サンデルさんの新刊。著者の本を読むのは「これからの正義の話をしよう 」以来だった。 . . ■ . . SATのような標準テストはそれだけで能力を測るものであり、平凡な経歴の生徒も知的な将来性を証明できるとされている。だが、実際にはSATの得点は家計所得とほぼ軌を一にする。生徒の家庭が裕福であれば...

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いいか悪いかはさておいて、人の命には値札がついている。生命保険や住宅ローン契約時の団信がそうだろう。秀才のクオンツ達が電卓を叩いて算出する、統計的に企業が倒産しないように設定される金額だ。
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さらには損害賠償や不倫までもが保険金や慰謝料という形でカバーされる。
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そういう意味では、全ての物事はお金で解決できることになるだろう。あくまでも、表面上は。
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アダム・スミスの夕食を作ったのは誰か? これからの経済と女性の話
「アダム・スミスの夕食を作ったのは誰か? これからの経済と女性の話」を読み終えた。 . . ゲームにはまってしまい、なかなか読めなかった本(笑) . 著者はスウェーデン出身のジャーナリストで、この本は元々2012年に発売されたらしい。ようやく読めた。 . . ■ . . 女子校に通う女子は男子と同じくらいリスク志向であるらしい。一方、共学の女子はリスクを避...

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翻って、金銭での解決がかえって人を傷つけるパターンもあるよね。
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人間は感情を持った不合理な生き物だ。その分間違いもたくさん犯すんだけれど、だからこそ愛や優しさに繋がるんじゃないかな。
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元々この補償基金が作られたのは提訴を恐れた企業のレントシーキングだ。
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つまるところ、大金の出どころを企業の内部留保から国民の税金に付け変えたと。
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本来なら企業がお金を使うべきところはロビイングではなく、時間をかけて誠意をもって被害者を補償することだろう。
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これもショックドクトリンのひとつだと思うよ。
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堤未果のショック・ドクトリン
「堤未果のショック・ドクトリン」を読み終えた。 . . 著者の本は好きで何冊も読んでいる。新作が出たので購入。 . . ■ . . 中国のデジタル監視網では、信号無視したり、パジャマで外出(中国では違法)すると即座に顔が認識されて巨大スクリーンに表示されます。その場で罰金が銀行口座から引き落とされ社会的信用スコアも下げられるという流れはスピーディーで違反者を逃しません...

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キャストは主人公役のマイケル・キートンがすごくよかった。「スポットライト 世紀のスクープ」にも出演していた。
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スポットライト 世紀のスクープ
「スポットライト 世紀のスクープ」を見た(U-NEXTで無料) . . . カトリック教会の神父、枢機卿など組織ぐるみの児童への性的虐待をボストンの新聞社「ボストン・グローブ」が世の中へ暴露する実話をもとにしたお話。これも以前に Alpha の映画欄で知って見たかった作品だ。 . ■ . 感想は・・・とても良かった! . とにかくキャストが熱い。特にマイ...

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チャールズ・ウルフは弁護士?なのかな。これはよく分からかった。
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ぜひ「幸福の計算式」も読んでみてほしいな。面白かったです。
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