「ダイヤルMを廻せ!」を見終わった(1954年/アメリカ)
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元テニス選手のトニーと資産家の娘マーゴは一見仲の良い夫婦だったが、夫婦仲は冷めておりマーゴは推理作家マークと不倫の恋に陥っていた。それを知ったトニーは、旧友レズゲートの弱味につけ込みマーゴの殺害を依頼するのだが(U-NEXTより)
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先日見たヒッチコック監督の「サイコ」がとても面白かったので他の作品も見たくなったのだ。まずはこれを見てみようかなと。
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U-NEXTの見どころによると、当時はちょうど3Dブームだったようで、映像には随所に立体的に見えるような工夫がされていた。
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どう見ても「嵌め込み」「合成」にしか見えない(笑)
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現在の感覚では確かにそうなるんだけれど、50年代では大胆で画期的な手法だったんだろうね。
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トリックは難しくて、もう2回くらいみないと分からないと思う。
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旅行やデートと同じく、殺人もまた計画通りにはいかない。前者は時と共に「いい思い出」に変換できるけれど、後者は地獄絵図になるね。
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カギ、カネ、ヒトの関係が頭でグルグルしていた、うーん・・
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あとね、会話のワンシーンが長いので、あれだけ大量のセリフをこなす役者さんがすごいなと。OKシーンまでかなり大変だったんじゃないかな。
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特にトニー役のレイ・ミランドが好きだった。
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ラストに犯人を特定する山場のシーンがある。トニーは部屋に入ってきて何食わぬ顔で警部に酒をすすめて、自らも酒を飲む。終始、冷徹で狼狽しなく、人間味のない振舞いが際立っていた。
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結局トニーは不倫をされた上に全てを失ったんだよね。なんとも報われないというか可哀そうというか・・切なくなったわ。
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昔の名作は昔のよさがありますね。
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