「サイコ」を見終わった(1960年/アメリカ)
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最愛のトムと一緒になるために会社の金を横領してしまったマリオン。彼の下へ車を走らせる途中、彼女は廃れたモーテルに宿泊することに。管理人に空腹を伝えると、親切な彼は自宅の夕食に招待してくれる。しかし、その家には年老いた「母」がいて(U-NEXTより)
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感想は・・・めちゃくちゃ面白かった!
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言わずと知れたアルフレッド・ヒッチコック監督のサスペンススリラーだ。本にもよく引用されていてずっと見たいと思っていた。
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今読んでいる「統合失調症の一族」にも「サイコ」が引用されている。
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統合失調症は当初「精神分裂症」と呼ばれていたんだよね。原因が遺伝か環境かも分からず、非科学的な治療が患者に施されていた。サイコパスやソシオパスという概念も今ほど確立されていなかった時代だ。
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ちなみにうつ病や双極性障害、統合失調症などの精神疾患は、それぞれが完全に別の病気(症状)ではなく、ひとつの線上にあるそうだ。
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おそらく当時、この映画を見終わった後トラウマになった人もいるんじゃないだろうか。
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PTSDとPPSDの数は前者のほうが多かっただろう(笑)
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*PPSD(Post "Psycho" Stress Disorder サイコ面白かった、もっと見たい!という人。自分が作った造語です)
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サイコを見て心的外傷をくらうのはシャレにならない。
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音楽も怖かった。
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007やミッションインポッシブルシリーズしかりで、あのイントロだけで恐怖心が煽られる。そして最初のグラサンの警察官も怖かった。
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顔が近い近い!(笑)
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最後の精神科医の説明までは、なかなか事件の全容がつまびらかにならない。きっと半世紀以上前の精神医学の最新の知見だったんだろう。
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触媒が、物欲でも金欲でも性欲でもないのが怖さの一つだと思う。
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あとね、ノーマンはマリオンもはく製にするのかなと思っていた(笑)
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マリオン演じるジャネット・リーさんは美人だった。やはりホラーと美女は恐怖増幅装置として切り離せないものなんだろう。
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ヒッチコック監督の他の作品も見たくなった。
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見るしかない!
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