「スタンフォード式 人生を変える運動の科学」を読み終えた。
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著者はスタンフォード大学の心理学者のケリー・マクゴニガルさんだ。この「スタンフォード~」のシリーズ本はこれが初めてだ。
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座りっぱなしの生活では、1週間もしないうちに人生の満足度は31%も低下した。毎日の平均歩数が5649歩を切ると不安や気分の落ち込みなどの症状が現れ、人生の満足度が低下してしまう。
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運動がもたらす高揚感を味わうには、なにをすべきかという客観的な達成基準もなければ、必要な速度や距離も決まっていない。ただし、自分にとってのややきつい運動を20分は続ける必要がある。
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内因性カンビノイドの血中濃度が高くなると、人と一緒にいることが楽しくなるだけでなく、交流の妨げとなる社交不安が解消される。
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脳は加齢によっても変化するため、成人の場合は10年ごとに報酬系のドーパミン受容体が13%も減少する。そのため日常の喜びを感じにくくなるが、運動にはこの現象を防ぐ効果があるのだ。
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人間の場合は、週3回の運動を6週間続けると、不安を軽減する脳の領域の神経結合が増える。
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人間の脳は放っておくと、想像上の会話を繰り広げたり、過去の経験を反芻したり、将来のことを考えたりしてしまう。
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[バイオフィリア] 自然とつながりたいという人間の切望
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人生最大の難題のひとつは、耐えがたい状況をどのように耐え抜くかということだ。
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筋肉から希望が生まれるのだ。一歩進むたびに、体内ではマイオカインを分泌する筋肉が200か所以上も収縮する。体を前進させる筋肉は脳のタンパク質を送り、レジリエンスをもたらす脳内化学物質を活性化させる。
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運動をしたくないというのは、人間らしく生きるうえで欠かせない経験を拒否するのと同じである。
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以上引用です
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感想は・・・とても元気になれて運動がしたくなる本だ
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なかでも音楽の力は運動能力と団結力の向上に大きな影響がある。
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「スポーツ医学研究紀要」の著者たちは、音楽は合法な運動能力向上薬であると結論づけて、米国のマラソン大会の運営団体は個人の音楽プレーヤーの使用を禁止したそうだ。
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だれでもテンションが上がるパワーソングがあると思う。それはプラシーボでもなんでもなく科学的に証明されているのだ。
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ちなみに最近の筋トレ中の音楽は「更に闘う者達」だ。めちゃくちゃテンションが上がる!(笑)
あと運動の素晴らしさは年齢、性別、障害の有無にかかわらず、誰もが少しでも動かせば動かすほど幸せになるれところだろう。そんなにお金をかける必要もないし、自然の中やグループで動けばさらにいい。
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まさに No exercise, No life だと思う。
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文章も平易でとても読みやすいです。興味のある方はどうぞー
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