腸内細菌の逆襲

読書

「腸内細菌の逆襲」を読み終えた。
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自分のような医療知識が無い素人でも理解できるくらいに丁寧に詳しく書かれている良書。
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口腔内細菌は腸内細菌の1万分の1の量しかありませんが、毎日1,500億個の口腔内細菌が飲み込まれており、全身に影響を与えています。
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正常な腸内細菌のバランスとは、なるべく多種類の腸内細菌がバランスを保って存在することです。
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過敏性腸症候群と考えられていた患者さんのなんと84%は、よく調べてみるとSIBOだった。
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医療の分野では、病気がはっきり理解されていないときにしばしば、その病気を患者の精神状態と結び付けようとする傾向が見られます。
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水素ガスが発生しやすい患者さんは下痢が多く、メタンガスが多い患者さんには便秘が多い。
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現在、日本の風潮としては「善玉菌さえとっておけばいい」「ビフィズス菌や乳酸菌は無条件で体にいい」「プロバイオティクスを取ことが腸活」という状態になっています。
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セロトニンは幸福感をもたらすホルモンで、腸の中で90%が作られており、腸の煽動運動を良くします。ビフィズス菌を飲み続けるとセロトニンが減少するため腸の動きが悪くなり便秘になるのです。
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エレンタールは成分栄養剤で、ビタミン、ミネラル、必須脂肪酸、そのほかわれわれの体が正常に機能するために必要な栄養素の1日当たりの推奨摂取量をすべてを含んでいます。
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砂糖の代用品(スクラロースやソルビトール)は、あなたにとってはゼロカロリーでもあなたの腸の細菌にとっては100%のカロリーなのです。
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人工甘味料が腸内フローラを攪乱させる。
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腸内フローラ検査の一番の弱点は、便に出てきた細菌がどこに棲んでいた細菌なのかが分からないということです。
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以上引用です
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感想は・・・ぜひお医者さんに読んで欲しい。
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最新の研究や知見によると、原因不明の腹痛や下痢、便秘の正体は小腸内に過剰にたまったガスが原因である可能性が高いそうだ(病名SIBO)

医療分野に限らず、技術やエビデンスは日進月歩で今までの常識を覆していく。昔はよくドッグイヤーなんて言われていたけど今はそれ以上のスピードなんじゃないかな。ほんと生涯勉強だと思うわ。
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もしこれだけの知識を持ってない先生にあたったら「ストレスですね」と精神安定剤を処方されるかもしれないと思ったら恐ろしくもある。
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自分も緊張したりするとすぐにお腹が痛くなるほうで、過敏性腸症候群かなと思っていた時期もあった。実際の原因が精神的なストレスかどうかは勉強している医者に診てもらわないと分からないようだ。
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特に5章と6章が面白かった。科学的に誤った善玉菌信仰の弊害がよく理解できる。あと過敏性腸症候群とSIBOの関係にも詳しく書かれているので、悩んでいる人はぜひ読んでみて欲しい。
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将来的には、最高の腸内フローラを作り出す「17菌種のクロストリジウム属の腸内細菌のミックス」を誰もがを持てる時代が来るかもしれないそうだ。長生きしてみるもんだなー(笑)
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それでも、健康に関する魔法のパナシアなどは決して存在しなくて、最後に行き着くところは結局「適度な睡眠、運動、食事」になるだろう。
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興味のある方はどうぞー

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