「5Gビジネス」を読み終えた。
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モデムからISDNへ、ADSLから光ファイバーへと技術の進歩は目覚ましい。今の時代「画像が重たい!」なんてことはないもんね。これからの5Gの時代はこれまで以上にすごい世界になりそうだ。
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5Gの利用シナリオは、高速大容量通信、超信頼・低遅延通信(エッジコンピューティング)多数同時接続の3つで下り最大20Gbps、上り最大10Gbps程度の水準を目指している。
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コネクテッドカー、先行者の前方映像や渋滞中の車両の一番前の前方映像が透けて見えるようになることで安全性が高まる
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公共交通産業はバスか電車かタクシーかという考え方から、どこからどこに行くのか、その時に最適な移動手段は何かという考え方に変わる。
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電力会社が検針を自動化したり、メーカーが工場の産業ロボットを協調させたり、警備会社が不審者の識別をAIで高度化したり、自動車会社がMaas(Mobility as a Service)を実現したりする。
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グーグルのクラウドゲーミングの「STADIA」は、ネットに接続できる端末があればハードが不要で数万人が同時にクラウド上でユーチューブを見るかのようにゲームが出来るそうだ。
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これも5G環境の「同時接続」と「低遅延」が可能になることで実現できるサービスだろうね。
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あと5Gで「上り」の通信速度が強化されることで IoT が本格化するのと同じく、端末側から利用者の情報を収集するサービスが増える。
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するとそのパーソナルデータを収集する情報銀行ができて、個人のパーソナルデータがスコアリングされる。個人は自分の情報を与える対価としてポイントやサービスを受けられるといった感じになる。
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非常に怖い世界だけど、この流れに抗うことなんかできるんだろうか。
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中国ではSNSで誰かと繋がるときも、スコアリングが低い相手と繋がると自分の評価も下がる傾向があるためすでに非常に重要な指標となっている。まさにデジタルアイデンティティだ。
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しかも年齢や配偶者の有無、学歴や職歴といった静的なパーソナルデータに加えて、日々の活動といった動的なパーソナルデータによって自分のスコアリングが上下するらしい。
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日本でも mey というサービスがすでにローンチされている。
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やっぱり一番怖いのはセキュリティだろう。
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IoT がハッキングされると実害がすごいよ(笑)水が止まらなくなって、ドアが開かなくなって、信号は操作されて本当にダイハード4みたいな世界になる。7Payの社長は記者会見で2FAすら知らなかったからね。
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日経文庫だけあって非常に分かりやすく親切に書かれている良書、とても面白かった。興味のある方はどうぞ。
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