「安いニッポン 「価格」が示す停滞」を読み終えた。
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日経新聞と電子版で連載されていた記事をまとめて編集したものだそうだ。新書なのでさらっと読める。
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(ダイソーの商品が)40年以上も100円なのは異常事態だ。
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労働組合に加入している人が雇用者全体に占める割合を示す「組織率」は戦後50%を超えたが、2000年は21.5%、20年は17.1%に低下している。
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2020年の調査では、日本人は賃金、給与への満足度はイギリス、フランス、ドイツの4か国中で最下位だった。
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労働による所得が増えにくく、投資による所得が増えやすい。
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以上引用です
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感想は・・・安さの弊害だ。
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世界で見たとき日本の物価は相当安いらしい。ダイソーが100円なのは日本だけでタイやシンガポールよりも安い。ディズニーランドの入場料、回転寿司の料金なども日本が最安だそうだ。
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このロジックはいわゆる
給料が上がらない → 消費できない → 価格を上げれない → 企業が儲からない
のループでデフレの特徴だ。
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実質賃金はなんと20年以上伸びていない!(笑)
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安いとどうなるかというと日本の土地や中小企業、そして食や人材までもが外国に買われてしまうと。
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印象的だったのは、今や中国企業が中国産アニメを作るために大量の日本人アニメーターを好待遇で雇っているそうだ。日本のアニメ業界は雇用が不安定で労働環境が過酷なのもあるだろうね。
それは国にとってマイナスなのかもしれないが、自分の価値に対してより好条件を提示してくれる企業に移るのは自然な事だと思う。
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大半の人は別に国家の繁栄のために家族を作って子供を産んで税金を納めている訳じゃない、自分の幸せのためだろう。
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いつまでも「やりがい」と「使命感」では縛れない。寂しい気はするけどね。
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あと「労働による所得が増えにくく、投資による所得が増えやすい」のなら、個人に出来ることは労働をしつつ、少しでも資本家側につくことだろう。加えて日本の購買力が弱くなってきているのなら資産の何割かを外貨で持つことだ。
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つまるところ、向こう側につくことで「おこぼれ」にありつけるようにすることだ。
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話がずれていった(笑)
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興味のある方はどうぞー
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