うんちの行方

読書

「うんちの行方」を読み終えた。
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タイトルからして面白そうだったので購入、いわゆるジャケ買いだ(笑)
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高層マンションの全住人が一斉にトイレを流したら下階層のトイレは100%あふれます。設計上は15層のうち2層以上の水洗が重なったらあふれることになります。
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日本の列車トイレ史を見て改めて驚くのは、開放式トイレ時代の長さだ。明治時代から約120年間、線路に直接捨てていたのだ。
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「国鉄、JRの開放トイレで一番大変だったのは寝台特急のブルートレインです。東京から九州各県まで走っていましたでしょう。距離も時間も長いからほとんどの乗客がトイレを使います。日本中に撒き散らしていました」
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[マンホールトイレ] 下水道の管路の上にあるマンホールに災害用の簡易なパネル板や便器を設置し、その場をテントで覆う簡易トイレ。
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[レジリエンストイレ] 平時は5リットルで流す水洗トイレを、自然災害などで断水になったときは1リットルの水で流せるように切り替えられるトイレ。
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当時の江戸はすでに100万人都市。1人の1日の排泄量が200グラムだとしたら1日平均200トンのうんちが売買されていた計算だ。
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「最初は200トンクラスの船で東京湾に投棄していました。芝浦沖から横浜あたりです。外洋に大型船で投棄するようになっても、海にうんちだとはっきり分かる黄色い帯が浮かんで1970年に海洋汚染防止法が公布されたわけです」
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屋形船のし尿はお台場の海に2010年頃まで垂れ流されていた。
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以上引用です
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感想は・・・笑える!(笑)
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現在の日本の水洗トイレ率は91.7%らしい、わが家ももちろん水洗だ。子供の頃、実家はいわゆる「ぼっとん便所」だった。田舎なのもあって下水が整備されるのが遅かったのだ。
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高校は地元ではない県庁所在地のある都会の高校に通うことになった。そこで新しくできた友達を家に呼ぶのがイヤだったなー
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「い、いや・・・そ、その・・・」みたいな感じで(笑)
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あとね、彼女を家に呼ぶのもすごくイヤだった。一緒に帰っているとき家の前にバキュームカーが止まっていたら死にたくなったわ(笑)
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刺激臭にもほどがある、鼻は曲がるのだ。
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結局実家が水洗になったのは高校3年生くらいだったと思う。そんな甘酸っぱい、いや鼻につんとくる思い出がこの本を読みながら甦ってきた。
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下水道には合流式と分流式があって、分流式は雨水とトイレの汚水が分かれて流れている。一方で合流式は雨水とトイレの汚水が一緒に流れていて東京23区の下水道はほぼ合流式だそうだ。
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つまるところ、大量の雨水で薄まっているとはいえマンホールから噴出する水には大腸菌やウイルスが含まれている可能性が高いということだ。
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よく災害時に「下水で吹き上がっているマンホールには近づかないで」というのはそういう意味も含んでいるんだなと。
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ちなみに和式の汲み取り式便器の正式名称は「非水洗底無大便器」だそうだ。なんだか恐ろしい・・・
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面白かったです。興味のある方はどうぞー

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