「ハウスメイド」を読み終えた。
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著者は作家であり脳外科医でもある。続編の「ハウスメイド2」「ハウスメイド3」も発表されているようだ。
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私はつかの間、目をつぶり、自分がニーナだったらどんな感じだろうかと想像をめぐらす。この家庭をまかされた女性だったら。高価な衣類と靴、高級車を持っていたら、指図できるメイド --- 私の代わって料理をさせ、洗濯をさせ、自分はキングサイズのベッドと極上のシーツがそなわる広い寝室で休むが、屋根裏の狭い穴蔵で寝起きさせられるメイド --- がいたら。それに、何よりアンドリューのような夫がいたら。ニーナにしているように唇にキスをしてもらえたら。胸で彼の体温を感じられたら。
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「それじゃだめだ。最初からやりなおしだ。明日の朝、確認しに来る。できればそれまでに~をそろえておいてくれ。そうでないと、これを繰り返すことになる」
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最終的に、自分がやったのだと確信するに至ったのは、アンディがわたしにあんなことをするはずがないと思ったからだ。
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「今後、ぼくたちの生活はこうなる。ぼくたちはほかの人たちのように幸せな夫婦になる。そしてきみは近隣で最高の妻になる。必ずそうなるとぼくは思っている」
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彼はそういうことをして、わたしを喜ばせるのが好きだ。こういうことが私を恐怖にさらすことと交互に起きる。
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ダンカンを殺したと、ケルシーは結局、二度と口をきいてくれなかった。なぜかは分からない。ダンカンを殺したのは彼女のためだったのに。彼はケルシーをレイプしようとしていた。それなのに、次に元親友と顔をあわせたとき彼女は嫌悪のまなざしを私に向けた。
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以上引用です
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ミリーよ。
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なんてイケメンに弱い女だ(笑)
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登場人物は少なく、文体もやさしいのであっという間に読了。和訳もとても読みやすいサイコスリラー。
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めいめいが行動を厳しく制限されているなかで、支配の構造が詳らかになる過程が醍醐味だ。
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ニーナは厳しい婚前契約を交わしていたけれど(離婚したら何ももらえない)セシリアが養子じゃなかったのが救いだろう。
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エンツォの善人ぶりが以外。もっとどろっとした浅ましさを見せつけてくれると期待してた。そしてコナーズ刑事の娘と。そうきたかー
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でも事故として処理は少し無理があるかも。
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全体的に読み手のストレス耐性が試される内容だと思う。読後に「MRIに入って下さい」と言われても驚かない。
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自分なら60ページで脱走済み。
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屋根裏で過ごすなら、せめてベッキー(小公女セーラでいうことろの)はそばに居てほしい。
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エピローグが一番震えました。
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