歩いても歩いても

映画

2024.04.15

「歩いても歩いても」を見終わった（2007年/日本）
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ある夏の終わり、良多は再婚したばかりの妻と連れ子を伴って実家を訪れる。その日は15年前に亡くなった長男の命日であり、老いた両親の下に姉も帰省し、久々の一家団欒となる。だが、失業中な上に昔から父とそりが合わない良多の気は重く（U-NEXTより）
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『歩いても歩いても』予告編

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とてもとてもいい映画だった。
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ほんとどこにでもあるような家族のひと夏の風景なんだけれど、人間味が溢れていてずっと見ていられる。それぞれの心情がよく伝わってきた。
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解像度が高いというんだろうか。ほぼ全ての登場人物に感情移入できる。
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特に印象的だったのは、よしお君が横山家に線香を上げにくる件だ。
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ずんぐりとした体格に汚れた靴下、お世辞にも冴えない現状。その「空気」に対する周りの化学反応が何ともいえなくていたたまれない。
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本音と建前のギリギリを全力で振り抜いている名シーンだと思うよ。
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あとね、良多の母を演じる樹木希林さんと、その娘のYOUさんが、相手がいなくなった途端にボロクソ言う様がリアルすぎて（笑）
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家族だからといって（だからこそ）一筋縄ではいかない場合はたくさんあるんだけれど、それでも綺麗な部分だけでなく汚い部分も晒せるからこその家族なんだろうな。きっと誰もが「分かるわー」っていうね。
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現実離れしないラストも好きだった。結局娘は親家族と同居できなかったんだね。
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最期にこの本「なぜ私たちは燃え尽きてしまうのか」から
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「あんたがおれの人生の何を知ってるっていうんだ。駐車場で働いてるおれを知ってるからっておれの人生を知ってることにはならないんだぞ」
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見るしかない！