「アナログ」を見終わった(2023年/日本)
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デザイナーの悟と携帯電話を持たない謎めいた女性みゆき。喫茶店「ピアノ」で偶然出会った2人は、連絡先を交換せずに「毎週木曜日に、同じ場所で会う」と約束する。やがて悟は彼女にプロポーズすることを決意するが、みゆきは突然姿を消し(U-NEXTより)
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U-NEXTによると、原作はビートたけしさんの小説でそれを映画化したものらしい。自分は未読で全く知識ゼロで見た。
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泣けた。
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映画でこれだけ涙がこぼれたのはどれくらいぶりだろう、号泣だ。
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ストーリーは分かりやすく王道なのかもしれないけれど、それを補って余りあるくらいの感動とユーモアに溢れていた。
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まるで「ぽっと出のユーチューバーが初めて動画制作しました」みたいな雑な編集が所々にある。あの継ぎ接ぎはきっと意図的にアナログ感を出したかったんだろう。よーく練られているなと。
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主人公の水島演じる二宮和也さんはデザイナー役なんだよね。自分は工業系の学校だったので、図面をドラフターで描くその姿が懐かしくもありかっこよかった。そういえば単位を落としそうなこともあった。
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悟の友人の二人が好きだった、もう最高。あとね、二宮さんは口が半開きのシーンが多かった気がする。イケメンだからもう少し閉じていて欲しい!(笑)波瑠さんは美しいですね、はー
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一番刺さったセリフは、悟の友人高木役を演じる桐谷健太さんが居酒屋で放った件
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「みゆきさんね、デートっていうのはこういう汚い焼き鳥屋がいいの。お互い気を使わないし、本音で話せる。ましてここはこういうきったない店で、無愛想なオヤジがいて、店員がバカそうで、ね、貧乏くさい客が頭の中で食った焼き鳥の串の数と財布の中身を相談しながら、まぬけな仲間と上司の悪口や女房子供の愚痴を言い合う。自分の不幸を浄化するところなんだよ」
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ズキューン!(笑)
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ここめちゃくちゃよかったわ。一部だけ切り取って抜き出しても伝わりそうにないので、ぜひ映像で見てほしいな。
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デジタルに分かるかな・・
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無駄と余白の美しさが。
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大好きな映画でした。
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