「PERFECT DAYS」を見終わった(2023年/日本)
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東京・渋谷でトイレ清掃員として働く平山は、静かに淡々とした日々を生きていた。その毎日は同じことの繰り返しに見えるかもしれないが、同じ日は1日としてなく、男は毎日を新しい日として生きていた。そんな男の日々に思いがけない出来事が起きる(U-NEXTより)
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脳は基礎代謝の20%をも消費し、常に省エネ志向で、いつも通り、通常営業の「デフォルトモードネットワーク」を好むと言われているよね。
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些細な事にいちいち注意を向けていてはエネルギーを浪費するからだ。
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年を重ねると自然と新しい物事が億劫になりルーティンになりがちになるけれど、その平凡な繰り返しの中にも変化を見出だして楽しめるのは立派な才能じゃないかな。
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一日の終わり、今日あった出来事を思い返す。よかった事もあれば悪かったこともある。眠りにつけば、その日の記憶を取捨選択してまた次の日がやってくる。
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サブリミナルのように繰り返される白黒映像は、区切りの役割だけでなく、何気ない日常にも小さな変化は見いだせることを伝えたかったのかな。まるで海馬の中を見てるようだった。
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妹や姪との関係、人物の詳細はあまり深く語られない。むしろ、その空白はめいめいが補完して思いを巡らしておくれと。
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ラストに平山が長尺でカメラ目線で涙ぐむシーンがある。悲しみや寂しさからくるものなのか、それとも楽しさや幸せから流れたものなのか。
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どういう感情だったんだろう。
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東京のトイレのなんと美しい事!
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あとね、銀座線浅草駅に直結した浅草地下商店街のシーンは、ちょうど「72時間」にも取り上げられていた。あの角にある焼きそば屋さんも覚えていたので「あー!」となった。
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どちらも外国人が見たら行ってみたいと思うだろうな、自分でも思うからね。
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最後にこの本「人生のレールを外れる衝動のみつけかた」から
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競技選手の張り詰めた優雅さが見ている群衆にどう伝染するかを知っている人、あるいは植物の手入れに夢中になっている主婦の喜び、その主婦の夫が家の前庭に手入れに対して持つ強い関心、そして、暖炉の中で燃え盛る薪を突き、はぜる炎と崩れゆく炭を見つめる人の熱意に気付き人こそが、人間経験の中にある源泉を知るだろう(ジョン・デューイ)
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好きな映画でした。
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コメント
観ましたね
あの浅草地下商店街の中にめっちゃおちしいベトナム料理店があって、好きなんですよ〜
観ましたよw
そうなんですね!
あの浅草地下商店街は、先日の「72時間」で取り上げられていたんです。
放送では店主の方が、床から地下水があふれるので定期的に掃除をしているようでした。
いいですよねー、あの雰囲気。
ベトナム料理食べてみたい!あの角のお店で焼きそばとビールをあおりたい!w
東京に行ったら訪れてみたいです。あのカメレオンみたいなトイレもw
少し海外向けも意識して作られたのかもしれませんね。
「おいしい」笑 ベトナム料理店@浅草地下街、自分さんがもし東京に来たら、案内致します!ごみごみしてるのも込みで、良いんです。
ホントに甲本さんが店主でいそうですよ笑
この映画のサイト観たんだけども、ちょっと説明過多ながらもなるほどなって思ったので、自分さんも良かったら。
で、エンドロールの最後観ましたか?それに尽きるのかなあと。
えー!エンドロールの最後・・・
観れてません、しかも視聴期限切れw
公式サイトもほぼ見てないんです。今さっき、インタビュー「平山という生き方_田中泯」を見てみました。
何があったんだろう、もし映画館で逃してたらへこみますわw
えー、ほんとですか、ありがとうございます。うれしいです!
でも、緊張してあたふたするだろうから無理かもですw あははw
『木漏れ日。
風に揺れる木の葉によって生み出される光と影の揺らめきを表す日本語。それはその瞬間に一度だけ存在します。』
平山さんは毎日お昼木を見上げてたでしょう。その日その日の木漏れ日を堪能していたのです、それこそが彼の幸せだから。
そういうことでしたか・・
見放題になったら、もう一度見直そうと思っていました。
人それぞれいろいろな幸せがありますね。
教えていただいてありがとうございました。
似てるなあっていう映画、パターソン
っていうのがたぶんU-NEXTで観られるかと。良かったら。
日々の繰り返しの幸せさ。なのかなあ…
ありますよね?そういうこと。わたしはもうそれに尽きます。
自分も平凡な日々の繰り返しです。
特になーんにも起こりませんw
何でもないことは幸せなことだと思います。
その当たり前を平時でもありがたく感じれるといいですね。
映画チェックしてみますねー