「死を処方する男 ジャック・ケヴォーキアンの真実」を見終わった。
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末期の病状に苦しむ患者を救うため、1980年代から彼らの自殺ほう助に関与し始めた医師のケヴォーキアン。130人以上もの死に関わり「死の医師」と呼ばれた彼は逮捕されてしまう。安楽死の賛成派と反対派が激しく議論を戦わせるなか、彼に下った審判とは(U-NEXTより)
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感想は・・・見るしかない!
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まさにケヴォーキアンはブラックジャックのドクターキリコだ。
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みなさんは、安楽死に賛成だろうかそれとも反対だろうか。どちらの言い分も理解できるけれど自分は賛成派だ。
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あえて反対派の肩を持つなら、今は医学の進歩がめざましく、一昔前では不治の病だったものが完治したりそれに近い状態に治療できる。
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HIVやがん、アルツハイマーなどはそうだろう。そしてiPS細胞やAIを使って更に多くの治療法が見つかるんじゃないかな。
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加えて「命は必ず全うするもの」という道徳や善悪の問題もあるかもしれない。
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それでもね、そんな将来の可能性を考慮した上で本人(もしくは家族)の意志は尊重されてもいいのかなと。
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「死」は必ず誰にも訪れるわけで、いつどこでどんな形で死と戦うかは避けては通れない問題だと思うよ。
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結局、ケヴォーキアン本人は安楽死が違法か合法かを最高裁で白黒つけるのが希望だったんだけれど、棄却されて叶わなかったと。
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もし最初の辣腕弁護士を解雇していなければ違う将来もあったのかなと思ってしまった。
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映画自体は2010年と少し古い映画だ。内容は今も色あせない良い作品でした。
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最後に大好きな漫画「ブラックジャック」から
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「人間が生きものの生き死にを自由にしようなんて、おこがましいとは思わんかね」(本間丈太郎)
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本当の尊厳とはなんだろう、そんなことを考えさせられる映画だった。
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面白かったです。
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