「オッペンハイマー」を見終わった(2023年/アメリカ)
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第二次世界大戦下、アメリカの極秘プロジェクト・マンハッタン計画に参加した J・ロバート・オッペンハイマーは、世界で初となる原子爆弾の開発に成功する。しかし、原爆が実戦で投下されると、その惨状を聞いたオッペンハイマーは深く苦悩するようになる(U-NEXTより)
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登場人物が多く初見で全て理解するのは難しいかも。関係性がよく分からないところもあった。
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新たな技術開発というのは国家が主導するプロジェクトから始まることが多い。まず軍事、安全保障目的で実用化されその後民間に流用される。インターネットもそうだよね。
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ダイナマイトを発明したエジソンが称賛され、原子爆弾を発明したオッペンハイマーが糾弾されるのはなぜだろう。
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科学者やエンジニアは技術を完成させることはできるものの、その使用方法は決められない。
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戦時中はナチスドイツとの戦い(V2ロケットに興奮)戦後はソ連とのアームズレースがあった。国内では科学者と軍との確執、あげく共産主義との戦いまでが複雑に絡んでくる。
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つまるところ、運用を決めるのはその時代の政治であり国家だ。
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大量の人員と血税を注ぎ込んだサンクコストは目に見える形で回収しなければならないと。そこに天才科学者の限界を感じた。
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心情的には「人間が使い方を間違えたから」では許されない。
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量子力学を否定したアインシュタインは過去の人として描かれているんだけれど、物理学での存在感は圧倒的だと思う。
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実際はオッペンハイマーとどんな会話を交わしたんだろうな。
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さらりとマット・デイモンも出演していましたね。ボーン!
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最後にこの本「身銭を切れ 「リスクを生きる」人だけが知っている人生の本質」から
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人間は昔から愚かだったが、世界を破滅させるほどの力は持っていなかった。今は持っている。
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