みんなにお金を配ったら

読書

「みんなにお金を配ったら」を読み終えた。
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UBI(ユニバーサルベーシックインカム)のお話で、UBIとはコミュニティまたは国家の住民全員が、最低限の生活が実現する金額をみんな同じように受け取ることができる制度のことだ。
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「もしあなたの収入が確保されているなら、何をしますか?」
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AIエージェントは、人間が理解できる言語を離れ、自力でコード言語を発明していく。たとえば the を5回言うと「このアイテムを5個欲しい」という意味として伝わる。人間が省略語を作り出していくプロセスとほとんど違いがない。
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言語の翻訳では2024年までに、高校生レベルの論文執筆は2026年までに、小売店舗での勤務は2031年までに、外科手術なら2053年までに機械が人間より巧みにこなすようになる。
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[ボーモルのコスト病] 医療、公共サービス、舞台芸術などある程度の数の人間がかかわらざるをえないセクターは生産性向上に限界があること。
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時間の使い方と見通しに構造ができること、人付き合いの範囲が広がること、周囲と共に同じ目標を追求することで自分は有用だという意識をもつこと、社会に認められた居場所があること、そして自分は行動しているのだと思えること、これらに対して人は根深いニーズを感じる。
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金銭的不安による思考力低下は、徹夜をした場合や、IQが13ポイント下がった場合に相当する。
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規模が大きく多様性のある国家よりも、規模が小さく均質的な国家のほうが、堅固な社会福祉制度を構築しやすい。
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[差別の汚染理論] 職業が女性化する、すなわち女性が働き手の大多数を占めるようになると、その職業は給料が安くなる現象のこと
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UBIはしたくない仕事でもしなければならないという固定概念から人間を解放するパラダイムシフトだ。
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「6人とか7人とか子供を連れてアラスカに越してくる家族がたくさんいるんです。大金を受け取ったら、誰かを州に残して、家族は去っていくの。そうやってわたしたちの資源を盗んでいくんです」
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以上引用です
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感想は・・・生きてるうちに実現するんだろうか。
すでに世界中で試験運用を開始しているのは希望が持てる。
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熱心なUBI推進論者のスコット・サンテンスさんは、クラウドファンディングで資金を集め毎月1,500ドルほどを受け取って自ら受給者のサンプルとなっているらしい。
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カナダのオンタリオ州では州内の受給者に州政府が年間12,500ドルを配っていて、アメリカではYコンビネータ社が3,000人を選出して2グループに分けて、片方に毎月1,000ドル、もう片方には毎月50ドルを配ってUBIが人の幸福に貢献するかどうかを確認していくそうだ。
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おれにもおくれ(笑)
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ただ実際に国家レベルで全国民に実施するのはかなり難しいと思う。官庁は既得権益を手放さないだろうし、偽装結婚や移民などのフリーライドの問題もある。
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内容は「なぜUBIが必要か」にかなり多くのページが割かれていて、UBI自体の例は少なめだ。それでもUBIについてかなり丁寧に書かれているので興味のある方はどうぞ。
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「21世紀の資本」「インターネットの次にくるもの」「アルゴリズムが世界を支配する」 「機械との競争」あたりを読んでおくとより一層面白く読めると思います。

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