キーレスが効かなくなった。
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おそらく電池切れだろうということで電池を買ってきた。この車は中古で買ってから一度もキーの電池は変えたことがなかったのだ。
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さっそくキーのフタを精密ドライバーで開ける・・・がこれが開かない！ネジ山が異様に硬くて回らなくて無理にやるとネジ山がなめてしまいそうだ。潤滑剤のようなものも持っていない。
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「う、うーむ・・・」
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しょうがない車屋に持っていこう、これは無理だ。いつも車検を受けている車屋は遠いので、一番近くのディーラーを探して電話してみた。
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聞くとすぐにやってくれるそうで、お値段は1,000円ほどらしいがしょうがない。キーレスが効かないほうが余程ストレスだ。
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整備士さんにキーを渡して店舗で待っていると、フタをパカッと開けた状態で持ってきてくれた。電池はまだ交換していないようだ。
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＊「実は、ここからは・・・」
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よくよく聞いてみるとフタを開けるまでは無料だそうだ。そして交換にまでなると有料になるらしい。だからわざわざフタを開けた状態で持ってきてくれたのだ。
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＊「内緒ですけど、交換しちゃいますね」
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自「は、はい・・・すみません」
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結局無料でそのまま普通に交換までしてくれた。すごく親切な人だった、ほんとにありがたい。このときふとカーテンタッセルを直しに行ったときのことを思い出した。
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親切にされた人には親切に返したい。
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自分も強烈な返報性が働いたが、いかんせんディーラーで新車が買えるほど余裕がないのだ。出来る限り丁重にお礼を言って店を後にした。
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その店を出るときも、自分が外に出るのと同時に店内にいた5人ほどのスタッフが新装開店のパチンコ屋に駆け込む勢いで出迎えに、そして右へ倣えで深々と頭を下げてのお見送りだ。
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一見さんのキーレスの電池交換だぞ、おい（笑）恐縮しきりだ。
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やはりディーラーの接待は違うなと思ったのでした。
ありがとうございました。
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