「どうしても頑張れない人たち ケーキの切れない非行少年たち2」を読み終えた。
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著者の前作「ケーキの切れない非行少年たち」が面白かったので購入。タイトルからして続編のような位置付けだ。
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[境界知能] 明らかな知的障害でないが、正常域を下回る境界域にいる子供。おおよそIQ70~84。
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好かれるというのは決して、甘やかすとか機嫌を取るということではない。子どもに笑顔で挨拶する、名前を憶えている、最後まで話を聞く、子どものやったことをちゃんと覚えている、そんな人と人との基本的な関係なのだ。
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その子は友達と比べて自分はできないことに気付いているんです。「できない自分は将来失敗する」と子どもながらに薄々気付いているんです。このような子に「できなくても大丈夫だよ」といった言葉かけをしてそれが慰めになるでしょうか。
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頑張れない人こそ支援が必要、しかし頑張れない人を支援するのは簡単ではない。
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結果的に成果を出した人が頑張っていると評価され、より支援を受けやすくなり、一方成果を出せなかった人は頑張っていなかった、怠けていたと見なされて逆に支援を受けにくくなってしまう矛盾です。
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以上引用です
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感想は・・・前作ほどではなかったかな・・・
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映画、歌手のアルバムなど何でもそうだが「ファースト」を超える作品はあまりないような気がする。前作と重複している箇所も結構ある。結果こうやって買ってしまってる訳だけど(笑)
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まず抑えておかないといけないところは、この本の「頑張りたくても頑張れない人」というのは認知機能が弱い人、境界認知に該当する人だ。
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いわゆる通常の一般人、普通の人に関するお話ではない。
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最初の数ページ読んで、先日に読んだマイケルサンデル氏の「実力も運のうち」を思い出した。能力主義、メリトクラシーが行き過ぎると、社会を真っ二つに分断するほどの弊害が出てくる。
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その一方、どうがんばっても報われない人を支援するのは必要だろうが、がんばってもがんばらなくても同じ社会はそれ以上に恐ろしいとも思う。
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大前提は「できないよりはできたほうがいい」じゃないかなと。
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ちなみに前作は漫画化もされているそうだ、へー。この本に引用されている「夜と霧」もとても面白い本です。
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興味のある方はどうぞー
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