世界99(下)

小説

世界99(下)を読み終えた。
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世界99(上)
世界99(上)を読み終えた。..なんだか面白そうだったので購入。..著者の作品は「コンビニ人間」「丸の内魔法少女ミラクリーナ」以来。..■..母は父が単身赴任になってからも、特に解放された様子はなかった。いつも誰かから電話でいろいろと詮索され、命令され、便利に使われていた。私自身も、母を便利に利用している。父がいなくてもこの家は父が支配していた。その父も会社では便利な道具として極限まで使われている...

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「クリーンな人」が越してくれるといいなあ、と私は思う。「かわいそうな人」でも「恵まれた人」でもない、同じ価値観の「クリーンな人」がいい。私たちは微笑みあい、マイナスの感情を持たず、深くかかわらず、きっと心地よく暮らしていけるだろう。
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女性の場合はピョコルンといろいろな形で性行為をするが、自分の性器にピョコルンを挿入したい気分のときは花を使う。ピョコルンの性器である肛門に専用の花の種を入れ、30分ほどそのままにするとピョコルンの性感帯と接続した藤の花が咲く。
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藤の花は膣に入れるとぐちゃぐちゃになる。ピョコルンは甘い悲鳴をあげながら泣きじゃくり、達したあとは藤の花はどろどろになり枯れてしまう。今も、セーラー服の女の子の膣に抜き差しされ、ピョコルンの花は握りしめられたように潰れ「キュー、キュー」と切ない声を上げている。私は自分の膣でその花を締め潰すことを考えながら、画面の中のピョコルンに性欲を捨てる。
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最近は「持ち上げ」という排除がウエガイコクで問題になっているらしいと、インターネットの記事で読んだ。どこまで信じていいのかわからないが、波ちゃんが、夕飯のとき、会話の隙間で「ん、琴花は、学校ではかなり持ち上げられてるから」と溢したこともあり、おそらく、私たちが権現堂さんにしていたのとはかなり違うやり方で彼女は除外されているのだろう。
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私が人間ロボットではなく人間であるとしたら、自分の本質を証明するものが自分の内側に結晶のように存在するのだろうとどこかで考えていた。けれど、空虚こそ本質なのだった。私の中の空洞にこそ、私が人間であることの証明が、核心が、はっきりと宿っているのだった。
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「あのね、私、馬鹿だからわかるんだけれど。賢い人って、とても簡単に馬鹿を操作できてしまうのね。きちんと尊重しているつもりで、でもそのほうが説明するよりずっとてっとり早いから、そんなつもりがなくても無意識に善意で操作しようとするの。でも、馬鹿で愚かな側は、いくら馬鹿で愚かでもやっぱりそのことに気が付くものだと思うよ」
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「このまま世界が素晴らしくなっていったら、かわいそうな人っていなくなりますよね。みんな公平に幸福になる。かわいそうな人って、僕、ずっと好きで、やっぱり、そういう人を見て泣くと、心が浄化されるじゃないですか。だから実際にはかわいそうな人がいなくなってからも、娯楽としての「かわいそう」は残ってくれるといいなと思います。かわいそうな人を見て泣くと、心が綺麗になるし」
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以上引用です
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村田ワールド全開!
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脱個性、反多様性に向かう空子の姿はコンビニ人間を彷彿させた。
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感情や感動でイタズラに心をかき乱されたくない。日々平穏なテンションを保ちたい。DE交感神経みたいな(笑)この部分は少し分かる。
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出産も性欲処理も、ある生物が全て代替えしてくれるとしたら?
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「男女が番う」という行為が時代遅れになり、性別があまり意味を持たなくなる。友情婚でも子供婚でも自由に子供を持つことができ、家事もある程度は担ってもらえる。
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ピョコルンがコモディティ化してより安価になれば、独身と既婚者、子持ちと子無し間の格差が減り社会の分断は小さくなると思う。
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すると「かわいそうな人」と「恵まれた人」両方のエッジが削れ「クリーンな人」の割合が増える(たぶん)
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その世界がユートピアなのかは分からないけれど(小説ではレイプやセクハラが根強く残る)
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同性愛もあるのなら、人類の大半が獣姦にシフトするのも不思議ではないのかも。たぶん数百年、数千年?の生まれ変わり(進化)が必要。
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そして同質的な「クリーンな人」が増えると、生きる意味を見いだせなくなり「儀式」へと移行するのかもね。
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面白かった言葉
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「救出イメクラ」
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「ラロロリン水戸黄門」
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「エグゼクティブ・ステープラー・ライン」
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って、ただのホッチキスだろ!とツッコミ(笑)
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沙耶香節が全開でした。
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著者の本心が聞いてみたくなりますね。
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「キュー、キュー」
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村田 沙耶香

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