「棺桶まで歩こう」を読み終えた。
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著者は「萬田診療所」の院長で、在宅緩和ケア医。
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歩くスピードや歩幅で、その人の余命がほぼわかると考えています。スタスタと歩ける人は、概ね10年以上生きられるでしょう。イスから腕の力を使わずに立ち上がれる方なら、余命1年以上。立ち上がれない方は余命半年以内。ちょこちょことしか歩けない人は余命数か月。歩けない人は余命1か月以内、というところです。
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多くの人間は「がんばれがんばれ、そんなんじゃダメだ」と言われ続けて死んでいきます。僕はそうでなく「ほめてあげよう」と家族に言います。「母ちゃん、ありがとう。あのときは楽しかった。と言ってあげよう。そしたらほとんどの人は「いい人生だった」
と答える。そして「いい人生だった」の次に、もう少し生きたいと欲も出るから」と。
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水は飲めないけれどビールなら飲めるというHさんは、1日に350ミリ缶を数本飲んでいました。こちらは、ストローを使って吸い上げるのです。ビールは高カロリーですから、案外栄養状態は良かったようです。
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人は病気で死ぬのではありません。老化で死ぬのです。病気は老化の段階に名前をつけているだけで、治らないし、治療すれば死なずに済むわけではありません。病気にやられたわけでもない。誰もが老化して弱って死ぬのです。
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2024年のデータによると、日本の女性の健康寿命は75.5歳、男性は72.6歳。平均寿命(2022年)が男性81.1歳、女性が87.1歳で、平均寿命と健康寿命の差は男性が8.5年、女性が11.6年。つまり男性が約8年半、女性が11年半もの間「制限がある生活」を送っていることになります。日本の医療界が誇る超延命治療のおかげで、これだけの間ベッドにほぼ寝たきりという生活だったとしたら幸せな終末でしょうか。
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穏やかな死を邪魔するのは、実は家族が多い。これまで見てきた例では、家族がいない一人暮らしの人のほうが、延命治療なしで、つらい思いをせず逝けます。本人が口をきけなくても、家族が「母さんは死にたくないと言ってた」と言い張って延命治療を望みます。
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以上引用です
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これまで2,000人以上の患者の看取りをした終末医療のプロ。
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「さすがに言い過ぎでは」みたいな部分もあるけれど、言わんとすることは分かる。
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歩くことに関してはどうだろう。刑期8年目の 収容所 バイトのおかげで5時間くらいなら平気で歩き回れる。
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むしろ歩くだけなら、商品を運ぶ必要が無い分ラクかも。
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年齢やライフステージとともに死生観は変わる。
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自分の場合、年を重ねるにつれリスク志向は強まってきたと思う。
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いくら健康で長生きできたとしても、節制と我慢だけの人生は味気ない。たとえ今の健康が過去の先取りで成り立っているとしても。なぜならフェーズは変わっているから。
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さらに言えば、自身の体力、気力の問題だけでなく、お金を使うにも時間がかかる。
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今現在ライフプランは曖昧だ。でも自分と向き合う時間を作り、そういう部分も楽しんでいけるといい。
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どうせ死ぬんだから。
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一人暮らしで、在宅でひっそり死にたい人にもオススメです。
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最期に印象に残ったところを
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たくさんの高齢者を見てきて、今の自分の記憶力などを考えると、80歳くらいになったらかなりまずい状態だろうと分かるのです。だから80歳まで生きるわけにはいかない。健康診断はもちろん、人間ドッグなどは受けません。病気にかかっていても別にいいし、気がついた時には「もうダメ」だと言われてもかまわない。たとえ生きていても認知症になったら自分のやりたいこともできない。身体も動かない。長生きする日数の長さではなく、いつ死んでも悔いがない生き方ができているかこそ、肝心なのではないかと思います。
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フォントも大きいのでさらっと読めると思います。
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