「DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール」を読み終えた。
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アマゾンから 押し売り オススメされた本(笑)
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大切なのは、自分が何をすれば幸せになるかを知り、その経験に惜しまず金を使うことだ。
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時間と金を最大限に活かすためのカギはタイミングにある。人生の充実度を高めるのは、そのときどきに相応しい経験なのだ。
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「今はもう、若者であふれるユースホステルの大部屋で、素っ気ない二段ベッドに寝るなんてできないし、30キロ近くあるバッグパックを背負って電車に乗ったり街を歩いたりもしたくないよ」
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人生はテレビゲームとは違って、果てしなく高スコアを目指せばいいわけではない。にもかかわらず、そんなふうに生きている人は多い。
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とにかく早い段階で経験に投資すべきだ。そうすれば、年齢を重ねるほどに驚くほど多くのリターンが得られる。
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「必要以上に稼ぐために働くこと」をやめるのは難しい。なにしろ働けば「金」という社会に公然と認められた形の報酬が与えられるからだ。だから、それは簡単に習慣になる。
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莫大な時間を費やして働いても、稼いだ金をすべて使わずに死んでしまえば、人生の貴重な時間を無駄に働いて過ごしたことになる。その時間を取り戻すすべはない。
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医療費は病気の治療に使うより、健康を保つための予防に使うほうがはるかに賢明だ。
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人生の残り時間によって、今を楽しむことと将来に備えることとのバランスを最適化していこう。その理由は、金から楽しみを引き出す能力が年齢とともに下がっていくという事実に基づいている。
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経験を最大限に楽しめる真の黄金期は、一般的な定年の年齢よりもっと前に来る。経験から多くの楽しみを引き出せる体力があるうちに、純資産を取り崩していくべきなのだ。
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最大の後悔は「勇気を出して、もっと自分に忠実に生きればよかった」であった。2番目に多かったのは「働きすぎなかったらよかった」だ。
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[非対称リスク] デメリットが極めて小さく(あるいは、失うものが何もなく)、メリットが極めて大きい場合、大胆な行動を取らないほうがリスクとなるということ。
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苦労して稼いだ金を自分より長生きさせる事はない。
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以上引用です
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感想は・・・読むしかない!
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とんでも本から良書まで、お金を稼ぐ本はたくさんある。一方でこの本は生きてるうちに金を使って、一文無しで死を目指すマニュアルだ(笑)
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つまるところ、無意識にひたすら金を稼いだり、貯金したりする人を救う処方箋だ。
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誰もが一度は「寿命とお金」に関して思いを巡らした事があるんじゃないかな。そこら辺がうまーく説明されている。
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ピリオド寿命を使うと日本の男性の平均寿命は81歳(健康寿命は72歳)だ。そこから現在の年齢を引くと、おおよその余命年月が分かる。(コーホート寿命を使うと更に寿命は10年ほど伸びる)
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資産をその月数で割れば、平均いくらほど使えるか分かる。
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そこにプラス要因として、会社員なら毎月の給料や将来もらえる年金など加算されると思う。後は、いつまで働くかなど人それぞれかなと。
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大事なのは「いつリタイアすべきかではなく、いつ稼ぐ以上に使い始めるか」だ。
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とどのつまり、必要以上に貯め込むことや、金を使うことが遅すぎるのが問題なのだ。たとえまとまった資産が無くても、そしてサラリーマンやアルバイトの人でも一度考えてみる価値はあるんじゃないかな。
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あとね、それでも仕事が好きな人や、家族や子供はどうするのという人へのアドバイスも併せて書いてある。
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仕事は不要だとか、お金はいらないとか、よくあるタイトルだけの薄っぺらい本ではない。とても丁寧に書かれていて説得力がある良書だ。
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特に「年齢に合わせて、金、健康、時間を最適化する」が興味深かった。年齢とともに体力と同じく考え方、楽しみ方も変わっていくからね。
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ちなみに自分は26才まで遊んでばかりいて、誕生日には全財産千円しかなかった(笑)当時付き合っていた彼女に途方もなく呆れかえられたのを今でも鮮明に覚えている。
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ひょっとして DIE WITH ZERO を最適化できるサービスがあったら儲かるんじゃないかな。ファイナンシャルプランナーの方、どうでしょう?
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「DIE WITH ZERO はじめました」みたいな(笑)
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最後にこの本「LIFE SHIFT2 100年時代の行動戦略」から
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「人は金を稼ぐために健康を犠牲にし、健康を取り戻すために金を犠牲にする。また、未来を心配しすぎるあまり現在を楽しめない。その結果、現在を生きることも未来を生きることもできなくなっている。そして、自分の命が永遠に続くかのように日々を漫然に生き、真の意味で生きることがないまま死んでいく」 (ダライ・ラマ14世)
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似たような本では、かなり前に読んだ「死ぬまえに後悔すること25」や「魔術師たちの投資術」などを思い出した。後者は今で言うFIRE本の走りだ。
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とても良かったです。興味のある方はどうぞー
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