「フードテック革命」を読み終えた。
.
.
フードテックとは、食のシーンにデジタル技術やバイオサイエンスなどが融合することで起こるイノベーションを総称した言葉だそうだ。
.
・・・
・・・
・・・
.
なんだそりゃ(笑)
.
.
■
.
.
世界のフードシステムの年間市場価値は10兆ドル。それに対してフードシステム自体が引き起こしている健康や環境、経済へのマイナスの影響が12兆ドルと生み出す付加価値を大きく上回っている。
.
.
[フレキシタリアン] 日によってどういう主義で食事をとるかを変える人
.
.
[ペスカトリアン] タンパク源として肉類は食べないが、魚は食べる人
.
.
鶏は5週目で食肉処理されなければならない。なぜなら、その後自らの足で立てなくなるほど肥大化するからだ。つまり私たちは生物学上の限界まで家畜を品種改良してしまった。
.
.
完全卵フリーの植物性「液卵」のジャストエッグは、通常の卵より環境負荷が圧倒的に低いのはもちろんのこと、飽和脂肪酸が66%少なくコレステロールは100%カット、逆にプロテインは卵より多く含む。
.
.
キッチンOSの役割は、ユーザーの料理の知識を最大限高めることだ。
.
.
Postmates Party は近所に住む顧客同士で注文の相乗りができる機能だ。
.
.
スーパーは売り上げを追求するし、食品メーカーも気の遠くなるような交渉を通じて売り上げ最大化のために棚スペースを取りにいっているが、その結果顧客の健康がどうなるかは考えていない。
.
.
あと何回食事をすることができるだろうか。そう考えた途端、あなたが食に向き合う姿勢も異なってくるはずだ
.
.
行き過ぎた機械化や便利さの追求は人間の動物化(考えることなく与えられたものを食べてしまうこと)が進み、人間が人間であり続けられなくなる。
.
.
以上引用です
.
.
■
.
.
感想は・・・食の未来にとてもワクワクできる本だ。
.
これからの食べ物は、規模の経済性を生かした供給からより個人にパーソナライズされて環境に優しく持続可能なものへとシフトしていくそうだ。
.
食事はとても大事だ。
.
You are what you eat にもあるように、食べるものが悪ければ体は悪いもので作られる。どんなに見た目が良くて体裁が整えられていても、中身が伴っていなければそれ以上のものにはならない。
.
Garbage in, garbage out だ(ゴミを入れてもゴミしか出ない)
.
あと食事はとても幸せな気分にしてくれる。好きなものや美味しいものを食べているときは至福で、睡眠や運動と同様に人の幸福にかかせないものだと思う。
.
.
食材がインクになっている3Dフードプリンタで一人ひとりに合致したパーソナライズされた食べ物を作れたり、自動販売機がその場で好みのスムージーやパンを焼いてくれたりする(自販機3.0)そうだ。
.
他にもレシピに連動して自動的にあわせ調味料を作ってくれるサーバーなどもある。
.
.
個人的は家畜に頼らない植物性代替え肉、培養肉に興味がある。動物に頼らないプロテイン供給だ。前の記事にも少し書いた。
.
.
こんな感じで食べ物を作れるようになると、将来的には宗教で禁止されているハラルやコーシャなんかも無くなるだろうね。
.
■
.
著者はシグマクシスの社員で、多少プロモーションみたいなところもあるがとても丁寧に書かれている。あとこの本を読んでシグマクシスがどういう仕事をしているかが分かった(笑)名前だけは知っていた。
.
この本にも引用されている「MAKERS」「ジョブ理論」「サピエンス全史」、そして「ファーマゲドン 安い肉の本当のコスト」も面白いです。あわせて読むとより深く読めると思います。
.
ほかにも色々な最新のフードテック企業の事例が載っているので興味のある方はどうぞー
.
.
コメント