「食べる時間でこんなに変わる 時間栄養学入門」を読み終えた。
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久しぶりにブルーバックスの本を読んだ。中身が濃い、学ぶというよりは勉強だ(笑)若い頃はよく読んでました。
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食べる、運動する、休むといった活動が体の中でどのような変化に繋がるかということは時間によって差があることが分かってきたのです。
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昼行性と夜行性はGABAという脳の抑制性の神経伝達物質の働きが異なると考えられており、昼行性の人間はいくらがんばっても夜行性にはなれないものなのです。
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[セカンドミール効果] 朝食で摂ったものの効果が昼食や夕食時にも続くこと
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シフトワーク(交代勤務)モデルのマウスの糞便を、正常なマウスに移植すると移植されたマウスはシフトワークモデルのマウスのように肥満になってしまう。
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人間の体内時計周期は24.18時間ですが、高齢者になると血圧リズムの振幅が低下し、かつ位相が2時間程度前進します。24時間に同調させるために必要な光の量は若齢者の10倍以上になります。
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薬の作用は体内時計と切り離すことができないものです(時間薬理学)
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メラトニン分泌レベルを調べると、朝から午後までの運動は体内時計の位相を前進させ、19時から22時までの運動は後退を引き起こします。つまり、夜の運動は体内時計の夜型化を引き起こす可能性が考えられます。
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夕方の運動は筋肉を肥大させるのに適していて、朝の運動は筋肉が減少するのを予防することに適している。
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何といってもシフトワークは体内時計に負荷がかかると考えられます。またシフトワークに不眠はつきものであり、不眠そのものがうつ病やメタボリックシンドロームのリスクになることが分かっています。
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以上引用です
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感想は・・・ヒトの体は深いなと。
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人間には体内時計がある。そして肝臓や腎臓など臓器もそれぞれ末梢時計を持っているんだよね。それぞれ適切なサイクルがあって同じ物、同じ量を食べていても食べる時間で効果が変わってくると。
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つまるところ、何を食べるかが大事なのと同様に、いつ食べるかが重要だ。
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そういう学問を時間栄養学というそうで、運動(時間運動学)や服薬(時間薬理学)も時間帯で効用に差が出てくるそうだ。
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あと思ったのは
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なんといっても朝、そして朝食が大事!(笑)
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平日は規則正しく過ごして、休日は夜更かしして朝食を取らずに昼頃になんか起きるとその崩れた生活リズムは1週間では取り戻せないそうだ。
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理想はずっと同じサイクルで過ごすことだろうね。人間の体はそもそもシフト勤務や夜勤向けには設計されていない。
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ちなみにダイエットしたい人は
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食事の内容を制限せず、1日の最初に何かを口にする時刻から最後に口にするまでを10時間以内にすること。逆に言えば絶食時間を14時間とること。そして朝食にウエイトを置くこと。
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が有効だそうだ。例えば8時に起きるとすると、朝食はしっかり食べて18時以降は何も食べないようにすると。
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自分がアルバイトの日はこんな感じだ。これもなかなか太れない一因になっているのかもしれない。軽いファスティングだ。
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あと何をいつ食べるのがベストなのかも書いてある。カルシウムなんかは朝よりも夕方の摂取がいいそうだ。
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人間の体は複雑なので「体にいいよー」と言われる特定の物を食べ続ければいいという訳ではないし、そんな単純には出来ていない。
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バランスよくなるべく加工前の形で、そして適切な時間に食べるのがいいのかなと。
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興味のある方はどうぞー
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