「月収」を読み終えた。
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本屋でぷらっと購入。以前読んだ「三千円の使い方」の著者だ。
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「私が個人事業主で独り者だったら、断然、年収100万円以下の非課税世帯を目指しますね。つまり、月収8.3万くらい。所得税も住民税もただ、国民年金も猶予か免除、国民健康保険料は住んでいる場所によって違うけど、最安になるはずだから5千円以下でしょう。年収100万て、もしかしたら年収1千万円よりいいですよ。でも、サラリーマンではなかなかできませんからね。最近は、税金も社会保険料も高くなっているでしょ。それに対抗できる唯一の手段が年収100万、月収8万なんです」
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時々、自分の人生はなんだったんだろう、と思うことがある。明海はまだ40代前半だけど、60はすぐに来る、ということは分かっていた。以前は別に一生結婚しなくてもかまわない、子供もいらないと思っていたけど、ふと、自分が死んだあとのことを考えるようになった。この3千万円以上に膨れ上がった投資信託は誰のものになるんだろう。別に、何か欲しいわけではないが、もしも、このお金を誰かに残すことができるなら、もっと自分にもやる気が出るのにと夜中に考える。
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こうして、ただただ、さまざまな「金銭的な」「好意」を振りまいていることで、自分はなんとか生きている。そんな気がした。
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月収20万円と30万円の人間がいたとする。ぱっと考えてその差は?10万円だと、ほとんどの人は言うだろう。つまり1.5倍の月収だと。違う。家賃や通信費、光熱費といった、あらかじめ決まった固定費に食費を加えた支出を東京都の単身世帯の平均値である15万円とすると、月収20万円引く15万で自由に使えるのは5万。しかし、30万なら15万となる。その差は3倍だ。月収30万円には20万の3倍の価値がある。
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以上引用です
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それぞれ月収が異なる6人の女性が描かれていて、最後の章でぎゅーんとひとつに収束する428方式。婦人公論に連載されていたそう。
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少し不完全燃焼で、腑に落ちない章もあった。
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人それぞれ色々なお金の稼ぎ方、生き方がある。ただ、金持ちでも貧乏でもお金に振り回されすぎると不幸に繋がる。
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金額の多寡はあれど逞しく生きていくしかないわけで。
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本来、お金を使うのは楽しい行為のはずだ。
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お金は稼ぐのが大変な一方で、うまく使うにはスマートさが必要になる。さらに言えば、その人の信念や生き様を表す行為でもあると思う。
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ゼニカネを自分好みの楽しさと安らぎに変えていけるといいね。
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