「チェルノブイリ -CHERNOBYL-」(全5話)を見終わった。
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1986年4月26日未明、旧ソビエト連邦のチェルノブイリ原子力発電所で大規模な爆発事故が発生。放射性物質はベラルーシやロシアばかりか、遠く離れた西ヨーロッパまで飛散する。人々は大混乱に陥り、その後何カ月にもわたって尊い人命が失われ続ける(U-NEXTより)
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感想は・・・見るしかない!
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海外ドラマだそうで全5話で構成されている。1話あたり1時間ほどで全部で5時間くらいになる。尺が長いので時間内に無理矢理詰め込んだ感が無く、没頭できた。
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とにかく映像のクオリティが凄い!
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圧倒的だった、度肝を抜かれたわ。
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中身はもちろん、当時の様子に加えて線量計のビープ音が突き刺さる。違和感はセリフがロシア語じゃないことくらいじゃないかな。
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他の事はそっちのけで2日で見てしまった(笑)
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これがビンジウオッチングなんだろう、すごい。全話それぞれ惹きつけられるけど、特に最後の「第5話 真実」が圧巻だった。
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「嘘は真実に勝る」という全体主義と「数百万人の命が助かるなら数万人の犠牲は致し方ない」という功利主義、そしてそこにKGBが「知りすぎた罪」を裁きに絡んでくる。
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組織的な欠陥もさることながら、やはりヒューマンエラーのウエイトが大きいのかなと。
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取るに足らない些細な事の積み重ねに、ちょっとした偶然が引火して壊滅的な事が起こる。
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ほんと悲しくなるな・・
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この本「身銭を切れ 「リスクを生きる」人だけが知っている人生の本質」から
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あなたが1回きりの低確率な破滅リスクを冒し、そのリスクを生き抜いたあと、安心してまた1回きりの破滅リスクを冒す、なんてことを続けていれば、いずれ100%の確率で破滅する。1回きりのリスクを冒すのが合理的であれば、もう1回同じリスクを冒すのもまた合理的に見えてしまう。個々のリスクは1000分の1とかいう微小なものでも、そのリスクに対して身をさらす回数が増えていけば、破滅の確立は1へと近づいていく。
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ちなみにチェルノブイリ原子力発電所の正式名称は「V.I.(ウラジーミル・イリイチ)レーニン記念原子力発電所」だそうだ。
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この最悪の原発事故の死亡者数は4,000人から9万3000人と推定されているが、1987年に出されたソ連公式の発表は未だに31人のままらしい。
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「チェルノブイリの事故こそが、ソ連崩壊の真の原因かもしれない」(ミハイル・ゴルバチョフ)
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お金を払ってでも見る価値があると思います。そんな海外ドラマでした。
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