アルバイトの面接に行ってきた [1] の続きです。
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玄関に入ると40代くらいの女性が中へ案内してくれた。おそらく事務の人だろう。事務所の中には男性が一人だけいてテーブルのほうへ促された。
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軽く挨拶をして名刺をもらうと、この人が会社の代表で面接官だった。
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面 「それでは履歴書を見せて下さい」
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自 「は、はい・・・」
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面 「・・・」
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自 「・・・」
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まるで何かが憑いたような表情で食い入るように履歴書を見ている。ちらりと見るとデューク東郷のような渋い顔で何も言ってくれない。漫画の吹き出しなら間違いなく「・・・」だろう。
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あまりの内容の薄っぺらさに度肝を抜かれたんだろうか、それとも中年アルバイトからの募集に哀れみをこらえるのに精一杯だったんだろうか。ラジオなら放送事故、漫才なら予選落ちの「間」だ。
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面 「実はねー、ガテン系の人が欲しいんですよ」
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自 「そ、そうなんですか・・・」
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聞けばどうも、仕事内容は掃除は掃除なのだが工場の廃棄物を処理するかなり体力がいる作業らしい。作業は7~8人で行ってスコップで汚物をすくってドラム缶に入れるそうだ。
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多いときは大体ドラム缶10本くらいの量になるらしく、しかも夏には熱中症の恐れもあるよと忠告された。
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自分の履歴書は薄っぺらいだけならまだしも、ガテン系の経歴も無い。一応筋トレもしているし、苦節2年弱のスーパーのアルバイトで鍛えた秘術「忍法4時間たちっぱなしの術」は習得しているが、向こうの「雇いたくない感」もヒシヒシと感じたのでお断りさせてもらった。
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まとめると、職種は清掃だが求人はガテン系ということだ。
とどのつまり名ばかり管理職、いや名ばかり清掃員だったのだ(笑)
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ちなみに履歴書に釘付けになっていたのは、履歴書の新卒での就職先がここらでは誰もが知っている大手企業だったので、そこの掃除も請け負っているからだった。なるほどね、少し雑談して帰ってきた。
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予想していた未知のウイルス除去のお仕事では無かったが、田舎の日当15,000円の仕事はこんな感じだ。
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そりゃそうだわな(笑)
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