「女と男 なぜわかりあえないのか」を読み終えた。
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橘玲さんの新作で、週刊文春に連載されていたものを加筆修正してまとめたものだそうだ。昔は経済・金融に関する本が多かったが今は進化論に関係する内容が多い印象だ。
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男女の友情にはひとつ条件がある。その男が、もっと魅力的な女と性愛関係にあることだ。
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[やおい] 女性を主な対象に男同士の恋愛的な関係を描いた創作物。
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男役を演じる女優同士の関係を、舞台の上の「男同士の友情」を通して読み取るというきわめて難易度の高い鑑賞態度が要求されている。宝塚ファンはこの抽象度の高さに萌えるのだ。
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夏祭りで10組の家族連れを見たとすると、10人の父親のうち1人は他人の子供を知らずに育てている。地域の子供たちを集めた公立学校では、40人学級のうち平均して4人の子供が戸籍上の父親と生物学的な父親が違う。
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オスが子育てに協力する種では、メスは他のオスの子供をこっそり育てさせる。托卵は長大な進化の過程で編み出された男の浮気に対する女の対抗戦略なのだ。
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左右の対称性や高かったり、社会的・経済的な地位の高い男性との性交で女性はオーガズムに達しやすい。
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魅力的なライバルは、魅力のない人間にとって性愛競争の深刻な脅威なのだ。
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ビッグデータを使った研究があって、そこでは「外見」より重要な要素があることが示されている。それが女の若さと男のカネだ。
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肌の色による差別よりずっとやっかいなのは肌の艶による差別だ。
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いかなる差別も許されないという人たちも、美しいものを好み、醜いものを嫌っている。
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若い女性は外見について「男性からもてる」、「同性から高い評価を受ける」という2つの異なる目標を持っている。問題はしばしば両者のあいだで引き裂かれることだ。
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以上引用です
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感想は・・・自分で読んでみてほしい(笑)
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著者の本をずっと読んでいる人からしたら、以前の内容とダブっているところもあると思う。
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つまるところ、すべての生物は生存と生殖に最適化されて進化してきているということだ。それをベースに男女関係に切り込んでいる。
特に「美女が得をするのは本当か?」が面白かった。
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美人は全ての男から高く評価され、自己肯定感の強い女性から正当に評価されるものの、自尊心の低い女性から攻撃されるリスクを負っているそうだ。つまりトータルでは差し引きプラスだ。
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あと美人は男性に対しての発言力と影響力も増すらしい。
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男性被験者が「魅力のないジュリー(女性のこと)」のネガティブなコメントに影響されない理由ははっきりしている。男はブスが何をいおうと興味がないのだ。ところが「魅力的なジュリー」の悪口は、男に対してだけとてつもなく大きな威力を発揮する。
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自分に当てはめて考えてみると
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なんとも言えない気がする。
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著者によると、女性の研究者がこの分野で活躍しているそうだ。
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この本にも引用されている「エロティック・キャピタル」「キレイならいいのか ビューティ・バイアス」「利己的な遺伝子」も面白い本です。一緒に読むとより深く読めると思います。
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もうこの手の本はしばらくいいわ、読んでてしんどくなってくる(笑)
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興味のある方はどうぞー
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コメント