「ブランデッドエンターテイメント」を読み終えた。
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世界最大級の広告の祭典カンヌライオンズの審査員15人によって書かれた本。帯には「広告に関わるすべての人へ」と書かれている。
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おそらく、いや間違いなくスーパーのアルバイトが読むような本ではない(笑)が、面白そうだったので読んでみた。
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ブランデッドエンターテイメントとは、一言で言うなら「エンターテインメントコンテンツにブランドのメッセージを乗せて顧客に届けるもの」だそうだ。
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なんだそりゃ(笑)
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[ボイド Void] 消費者が広告に対する関心を失ってしまったことによる視聴者不在のこと。
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あるブランドを好きな人に向けてエンターテイメントを作り、その人にブランドの声となってもらうことこそ最大のチャンスである。
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業界はもはやブランド同士の戦いではなく、消費者の時間をいかに獲得するかの戦いになっていく。
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何か価値のあるものが返ってこない限り、誰も時間は使ってはくれない。そして、求める時間が長いほど、そのリターンはより価値のあるものであるべきだ。
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商品やサービスそのものは中心に据えていない。それらはすべて、価値や信念、ものの見方に焦点を当てていた。そのようなものの見方こそ、商品をとても魅力的に見せるのだ。
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インターネット及びその影響によって長さに囚われないフォーマットの広告が可能になり、短尺とアテンション偏重のクリエイティブという制約から解き放たれたのである。
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自分のネガティブな面を認めれば、顧客はあなたにポジテイブな評価をくれるだろう。
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商品が無理やりそこに置かれていたり、有名人がお金をもらって普段は言わないことを言わされたりしていれば人々はすぐ察してしまうのだ。
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ブランドが観客の時間を奪いたいなら、かなりの予算を広告費から製作費側に移動させる必要がある。
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ブランドのことを思い出さずに、そのアイデアについて語れないよう物語の基礎にブランドを入れ込むことが重要だ。
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以上引用です
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感想は・・・面白かった!時には起こせよムーブメントだ。
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つまるところ「5秒で広告がスキップされて、ネットフリックスで広告無しで10時間連続でビンジウオッチングできる時代にどうやったら広告を見ることに時間を使ってもらえるか」が書かれている。
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ブランデッドエンターテイメントとはどんなものかは実際に動画を見たほうが早い(英語が分からなくても大丈夫)
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Red Bull Space Dive
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Red Bull The Athlete Machine
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ULTIMATE URBAN PLAYGROUND
自分はレッドブルが一番好きだ。宇宙の成層圏からダイブしたり、トップアスリートやドライバーが疾走したりと「限界に挑戦する」というブランドのコンセプトが強烈に伝わってくる。動画の質も素晴らしい!
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あと見れば分かるが、ブランドのロゴやリーチに重きを置いていない。
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そういうただどーんとこれ見よがしに企業のロゴがあって「スポンサーになってます、買ってねー」みたいなやり方は時代遅れでもはや消費者の心には響かないということだ。
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この本では BEYOND MONEY や Evan などの作品を通してブランデッドエンターテイメントについて詳しく書かれている。
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BEYOND MONEY
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Evan
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We're The Superhumans
ちなみに海外では広告やCMに出演するのは恥だと考えるアーティストが多いそうだ。そういう風潮もこれからは変わってくるのかもしれない。
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こうやってブログの記事に動画のリンクを貼っている時点でブランデッドエンターテイメントの思うつぼ、効果があるということだ(笑)
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興味のある方はどうぞー
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