敵(2024年/日本)
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渡辺儀助、77歳。大学教授の職を辞して10年、妻には先立たれ、祖父の代から続く日本家屋に1人慎ましく暮らしている。預貯金があと何年持つか、すなわち自身が後何年生きられるかを計算しながら、きたるべき日に向かって日常は完璧に平和に過ぎていた(U-NEXTより)
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映画『敵』オフィシャルサイト
原作:筒井康隆『敵』(新潮文庫刊)監督・脚本:吉田大八 出演:長塚京三 瀧内公美 河合優実 黒沢あすか 中島歩 カトウシンスケ 髙畑遊 二瓶鮫一 髙橋洋 唯野未歩子 戸田昌宏 松永大輔 松尾諭 松尾貴史
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原作は筒井康隆さんの小説らしい。未読で予備知識ゼロで見た。
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前半は長塚京三さん演じる儀助が、現実のロジック通りに淡々と日常を過ごしていく。「生きる」や「パーフェクトデイズ」に似ているかも。
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背筋を伸ばし、綺麗な姿勢で食事を取る様は全く年齢を感じさせない。
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PERFECT DAYS
「PERFECT DAYS」を見終わった(2023年/日本)
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東京・渋谷でトイレ清掃員として働く平山は、静かに淡々とした日々を生きていた。その毎日は同じことの繰り返しに見えるかもしれないが、同じ日は1日としてなく、男は毎日を新しい日として生きていた。そんな男の日々に思いがけない出来事が起きる(U-NEXTより)
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脳は基礎代謝の20%をも消費し、常に省エネ...

生きる
「生きる」を見終わった(1952年/日本)
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30年間無欠勤で働いてきた市役所の市民課長・渡辺は、ある日自分が癌に冒されていることを知る。絶望と孤独にさいなまれ、これまでの事なかれ主義的生き方に疑問を抱いた彼は、最後に市民のための小公園を建設しようと奔走するのだが(U-NEXTより)
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言わずと知れた巨匠、黒澤明監督の作品だ。以前からずっとみた...
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後半は一変、夢や妄想に苦しむサイコスリラーな展開に。現実路線をそのまま紡いでほしい残念な気持ちも半分。
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思うのは、晩年における異性の存在。
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男女問わず、セックスできなくなるほど年老いても生きる糧となる大きな要素のひとつだと思う。
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この作品の女性は全員魅力的で艶めかしい。知性を伴ったエロさが一番エロい。逆に普段からエロい人はそんなにエロさを感じない。
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ゲーテはすべてを言った
「ゲーテはすべてを言った」を読み終えた。
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第172回芥川賞受賞作。この人の本は初めてだった。
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元々、ファウストは学問=言葉の人でした。しかし、言葉は彼に何も与えてくれなかった。そこで、これからは人間に可能なすべての行為を為してやろう、というのです。こういうのを文学の世界ではファウスト的衝動ということがあります。
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世界の多様...
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ちなみに監督は吉田大八で「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」が大好きです。
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敵ってなんやったん?!
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