「劇場アニメーション『犬王』」を見終わった(2022年/日本)
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室町の京の都、猿楽の一座に生まれた異形の子「犬王」はある日、平家の呪いで盲目になった琵琶法師の少年「友魚」と出会う。名よりも先に歌と舞を交わした二人はバディとなり、お互いの才能を開花させ唯一無二のエンターテイナーとして人々を熱狂させていく(U-NEXTより)
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例えるなら
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「もしも14世紀の日本に、ジミ・ヘンドリックスとマイケルジャクソンがいたら?」
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みたいな感じだろうか(笑)
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前衛的でオリジナリティ溢れるお話だった。
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公式サイトによるとミュージカル・アニメーションで、その当時に実在した「能楽師犬王」をフューチャーしたお話らしい。
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時は室町時代で、足利義満将軍が南北を統一しようと目論んでいたころだろうか。
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まずアニメの題材に室町の能楽師を選ぶ着眼点がすごいなと。
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映像が素晴らしくて驚いた。
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特に奥行が滑らかで、まるで縦x横の2次元で3次元の世界を創造しているようだ。ピクサーのような3D制作ではないからね、はー
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アニメは詳しくないので分からないけれど、1秒で30コマ?動かすのかな。そうだとしたら、とんでもない表現力で気が遠くなる作業だと思う。
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少し分からなかったのは、犬王は化け物からどうやって普通の体に修復していったんだろう?時間で?大人になったから?
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もう一つ、壇ノ浦の戦いは1185年だ。そして室町幕府が成立したのは1336年で、南北朝時代が1337年から1392年まで続くと。
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時系列でみると、平家の呪いから150年ほど経っているんだよね。犬王は輪廻転生済みの2世、3世?なのかな。
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結局最後、犬王は「幕府の犬」に成り下がった一方で、琵琶法師の友有(友魚)は後世に世阿弥への道を切り開いたということだろうか・・
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う、うーむ・・・
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視聴後も想像を掻き立てられて余韻が残る映画だった。
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今のアニメは凄いな。面白かったです。
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